逆転したミサワ東京ベンチ
ミサワホーム東京(87⇒88) 2-1 エイブル(89)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ミサワホーム東京 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | |||
エイブル | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(時間切れ)
小笠原投手
ミサワ東京が逆転勝ち。3回、敵失から好機をつくり、渋井と谷屋の長短打で逆転。エース古市が粘投、最後は植松が締めた。エイブルは再三のチャンスを生かせず、初回に挙げた1点どまり。7奪三振の小笠原投手を援護できなかった。
1点を追うミサワ東京は3回、この回先頭の7番岳が三塁内野安打(記者は完全なエラーだと思う)で出塁すると、1死から9番渋井の2塁打で2、3塁とし、続く谷屋の2点適時打で逆転。ワンチャンスをものにした。
エース古市は5回まで6個の四死球を与えたが、2安打2失点に抑え、最後は植松が締めた。
エイブルは決め手を欠いた。初回、先頭の荒川が安打を放ち、盗塁を決めたあと2者連続四死球で無死満塁とし、4番杉下は内野ゴロで荒川は本塁封殺。5番小笠原の犠飛で1点を先取。結局、得点はこの回の1点にとどまった。
2回の1死1、2塁、3回の無死1塁、5回の無死2塁の好機をことごとく併殺や盗塁失敗で潰した。
小笠原投手は毎回の8三振を奪ったが無念。
初回、小笠原の犠飛で生還したエイブル森永
○岡崎監督 うちが勝つと思わなかったでしょう!? このまますぐ練習したい(120%勝てないと思っていた。奇跡だ。古市はスピードがなくなり、打者も帯に短したすきに長し。渋井、谷屋、北斗が新人で入ってきたときは鮮明に覚えているが、もうダメかと思っていた。よくぞやった)
○古市 四球に死球、自分の中ではさんざんで、特に序盤はテンポが悪かった。チームのみんなに助けてもらった。三回以降は今まで通りに投げられたので、ドームではそれを初回からやっていく
●清水監督 今季はレギュラーが約半分入れ替わった。4月のGWから始動しやってきた中で、過去にないまとまりが出てきた。大スターはいないが個々がしっかりやってくれている。熟していけばもっともっといいチームになる。この敗戦は、決勝がそう簡単じゃないということをわからせてくれた。切り替えて来年へやっていく
●小笠原 調子はいつも通り。打たれたのは自分の責任。センター前に打たれたあの1球。ゼロに抑えれば勝てた
ミサワ東京 勝利の瞬間
5年目同期が本領発揮 ミサワ東京
逆転打を放った谷屋
〝全員野球〟-ミサワ東京の逆転劇は下位打線が突破口を開いた。エイブル小笠原に2回まで6人に抑えられていた3回、この回先頭の7番岳が三塁内野安打(記者はエラーと記録)した一死後、打席には9番渋井。これまでナインが振らされてきた小笠原のスライダーを捉えて左二塁打して2、3塁。
ここで1番谷屋は低めの直球を中前へ打ち返し、岳と渋井が生還して逆転。これが決勝点となった。渋井は「ありがとう!!谷屋」と心で叫びながら走った。
この日は得点に絡まなかった6番北斗と谷屋、渋井は入社5年目の同期。「やっと」(渋井)ドーム切符をつかんだ。
「自分たちが中心メンバーとしてドームへ行けて嬉しい。歴史をつないでくれた先輩たちに感謝を込め、勝ちたい」と谷屋が語れば、渋井は「皆さんへの感謝を忘れず、勝てるよう全員で頑張ります」と健闘を誓った。
チームは第1回大会から30年連続でRBAに出場、第6回大会・12回大会に続く18年ぶり3度目の決勝進出となった。安倍晋三首相は第4次安倍改造内閣について「全員野球内閣だ」と述べたが、〝全員野球〟はミサワ東京のスローガンだ。この日は、これまでの井町や清水代わって山田が捕手を務め、5回の1死2塁から、2塁走者の荒川の3盗を刺すなど存在感を示した。ヒーローがいなくて勝てるか、真価が問われる。
平田社長ら20人が声援 エイブル
平田社長
エイブルは平田社長の声掛けで各店舗から計約20人が応援に駆け付け、ナインを声で後押しした。
「ピッチャー頑張ってるよー!」などと元気な声で応援していた女性は試合後、「練習から見ていました。初回から打ってくれて、いい試合だったと思います。東京ドームに行きたかった! また来年!」と期待を込めた。
試合後のミーティングでは、平井社長が「実はそっと、来週の応援を集めていた。野球部が頑張ってくれると、会社が盛り上がる。また来年頑張ってほしい」と、悔しがるナインを激励した。
(チアガール姿の女性がエイブルダンスを踊っていれば勝てたのではないか。結局、一度も踊ることなく球場を去った)
エイブルダンスは観られず残念