第30回RBA日曜ブロック準決勝戦が11月18日、大宮健保グラウンドで行われる。記者の渾身の〝勝って〟予想。( )内の数字はレーティング。
清水建設(88)-三井不動産レジリース(88.5⇒87.5)
勝ったほうが優勝に最も近いとみているが、総合力でやや勝る清水に軍配を挙げる。
投げるのは治下だろう。肝心のところで自ら墓穴を掘る悪癖は完治していないまでも、本間監督が「投手らしくなってきた」と褒めたように、調子がよければ闘牛のように力で抑えにかかる。前試合で5失点したが、あれはタイセイ・ハウジーの打線がよかったから。三井リース打線なら最少失点で抑えるのではないか。
打線はベテラン小寺を中心に仕上がり万全と見た。投手は〝任意引退〟宣言した〝大器〟大城が前試合で2発を放った。
三井リースはレーティングを引き下げた。あの元ヤクルト土肥はわずか数カ月の勉強しかしなかったのに宅建試験で44点の高得点を挙げて合格を確実にした。知力・体力は抜群だと思ったが、前試合はのらりくらり調子がいいのか悪いのか不甲斐ないピッチングを露呈した。内に外にぎりぎりいっぱいに決めるかと思うと、突如制球を乱した。無駄な四死球は命取りになる。間違いなく相手は機動力を笠に攻めてくる。
打線は土肥の後輩小野田がいい。治下を攻略するとすれば小野田だろう。いかに小野田の前に走者をためるか。それが決まれば逆転の目もある。
もう一人注目したいのは、わが東海の東邦出身の山際だ。ここ2試合で4つの死球を選んだ。相手が厳しいところを攻めても逃げない。さすがというべきか。記者はホームランや安打を放つ野手も立派だと思うが、四死球など出塁率の高い選手がもっと評価されていいと思う。治下の速球は威力がある。山際は次もバッターボッサクスの最前線で待ち構えるのか。
山際も治下も血の気が多いタイプだ。まちがっても乱闘騒ぎだけは回避してほしい。
東京建物(85⇒86)-三菱地所リアル(85.5⇒86.5)
東建は昔4強入りを一度しているが、知っている選手は一人もいない。これからは双方とも全てが未体験ソーンに突入する。ズバリ、普段通りの野球ができたところが勝ち、浮足立って舞い上がって我を忘れたほうが負けると読んだ。
ではどちらに不安要素があるか。東建だろう。若きイケメンエース河越は前試合もぐいぐい力で押した。調子は絶好調と見た。
しかし、最終回、あと一人の段階になって3つの四球を与え、たちまちピンチを迎えた。最後は事なきを得たが、あれは危ない。名手の對馬遊撃手は平然としていられるが、他は危ない。〝飛んできてくれるな〟と神頼みしそうな連中ばかりだ。鑑定士村部なんかはきっと漏らすはずだ。いや、もう戦う前に愁嘆場は観たくないと、すごすごと退却を決めたというニュースも飛び込んできた。
中町監督だって平静でいられないだろう。あの黄金期ですらあと一歩で苦汁を飲まされてきた。采配どころかしどろもどろになって〝代打オレ〟などと口走りかねない。
頼りになりそうなのは女性応援団だ。三半規管を揺すぶり脳天を突き抜ける壊れたトランペットのような黄色い声援がナインを奮い立たせれば、土肥のコントロールを狂わせられるかもしれない。
一方の地所リアルはどうか。このチームは〝負けてもともと〟と余裕がある。今年の組み合わせは最悪で、岡野監督をして戦う前に「今年は1、2試合で終わりかよ」と言わしめた。
プーチン寺田は肩やら肘に爆弾を抱えており、連投はきかない。それでも勝ちあがってきたのは、安倍総理とわが日本を手玉に取る〝悪の権化〟ともいうべきプーチンそっくりの寺田は、〝雨、雨、降れ降れもっと降れ〟の悪天候を味方につけた。ツキも実力の内だ。
さらにまた、高校時代に2つしかないうちの〝左玉〟を急所に受け〝右玉〟しかない橋本捕手は、予選最終戦だったか打球を股間に受け、あの悪夢を呼び戻されたのか、それから神がかり的な活躍で相手を震え上がらせ、ナインを鼓舞した。
その効果は抜群で、〝イケメン〟などとおだてられて肝心の試合ではさっぱりだった栗山や落合が俄然ハッスル。この2試合の逆転サヨナラ勝ちに貢献した。
さて、そんなこんなで地所リアルに0.5ポイント付与した。結果は神のみぞ知る。わたしの知ったことか。