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2018/11/18(日) 20:03

三井リース 初の決勝 只者でない 2年目左腕渡辺 清水打線沈黙 4回7三振喫す

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三井リース 渡辺

三井不動産レジリース(88.5⇒87.5) 4-2 清水建設(88) 

  1 2 3 4     合 計
三井不動産レジデンシャルリース        
清水建設        

  (時間切れ)

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渡辺の犠飛で生還した山際

 三井リースが逃げ切り。三井リースは元ヤクルト土肥が不調で1回で降板。2番手で投げた2年目左腕渡辺が快刀乱麻を断つ素晴らしい投球を見せた。4回を投げ7個の三振を奪った。4得点は全て四球で出塁した走者によるもの。清水は治下がわずか2打者で降板。田村大-田村和と繋いだが、序盤の失点がこたえた。渡辺に完璧に抑えられた。

 2番手投手の好不調が明暗を分けた。清水の治下は初回、連続四球を与えて降板。2番手の田村大も不調で失点。一方の三井リースの土肥も1回投げ2失点降板したが、代わって登板した渡辺が快投を見せた。

 三井リースは初回、先頭の山際が四球で出塁、盗塁を決めたあと、2番大坪も四球で出塁、ボークでそれぞれ進塁。ここで相手先発の治下は降板。代わって登板した田村大から3番佐藤も四球で満塁とした1死後、5番中野の右翼前適時打で1点。さらに2死後、7番大野の中堅前安打で1点追加。

 同点に追いつかれた2回は、1死から山際が四球を選び盗塁、大坪は死球で出塁、佐藤も敵失で満塁とすると、4番渡辺の犠飛と中野、6番小野田の連続四球による押し出しでこの回2点をもぎ再び取りリードを奪った。3回も8番小泉、9番竹谷が連続四球で好機をつくったが、ここで登板した相手田村和投手に抑えられた。チームが放った安打は初回の2安打のみで、得た四死球は10個。

 先発の土肥は肩痛からか球威がなく1回2失点降板。2番手の渡辺がいきなり三者三振に切って取るなど、ほぼ完ぺきに抑えた。

 清水は治下と田村大の乱調がすべて。打線は初回、先頭の田村和の安打と2番大城の2塁打で好機をつくり、3番小寺の犠飛で1点。さらに5番宮本の左翼前安打で同点に。しかし、そのあとは、3回の田村和の内野安打と5回の9番松浦の安打2本に抑えられ、7三振を喫した。

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山際の生還を迎えるベンチ

〇佐藤 土肥は肩が痛いというので早めに(渡辺に)スイッチしたのがよかった。打線も打つべき人が打ってくれた。渡辺? この前の旭化成リフォーム戦でも最後に2回投げていますよ

〇山際 今季の出塁率は5割超ですよ

〇渡辺 肩? 大丈夫。球種? ストレートにスライター、カーブ、カットボール、ツーシーム

〇小野田捕手 渡辺をリードするのは楽しいよ(打力のある小寺や治下を打ち取り、最終回に田村和、大城から三振を奪った配球が素晴らしい)

●本間監督 負けは負け。初回にもっと得点していれば…。また来年

●田村大 絶不調…(肘が痛いのか、顔をしかめていた)

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田村和投手

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最後のバッターとして三振した大城(スライダーか、態勢がこれほど崩されている)

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ドームだぞ 三井リースナイン

只者ではない 三井リースの2年目新人 左腕渡辺

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小野田捕手(左)と渡辺

 記者の〝勝って〟予想で土肥の調子が悪そうなので、清水が勝つと予想した。三井リース土肥が降板した時点で記者は清水が勝つと確信した。左腕渡辺(健一郎、24歳)は敗戦処理登板かと。

 ところが、いきなり7番岩崎を三振に切って取ったのを見て只者ではない、清水が危ないと改めた。

 ストレートはそれほど速くはないが、コーナーに面白いように変化球が決まった。これほど鋭い変化球を投げる投手は水曜ブロックにもいないどころか、30年のRBAの歴史でもいたかどうか。強いてあげればあの三井不動産・志村氏か。球速と制球力は志村氏のほうがあり、志村氏の変化球は手元で曲がるのと比べ、渡辺はドローンと曲がる球も多いというのが違いだろうか。それでも右打者の外から内へ、左打者は外から外への球は威力があった。

 バックネット裏には〝よし!〟〝いいぞ!〟〝遊び球なんかいらない〟などと講釈を垂れる〝おじさん〟がいた。あまりにも詳しいので話しかけたら、何と渡辺のお父さんだった。

 お父さん自身は野球をやっていたような体格には見えなかったが、渡辺についてかなり詳しく話した。埼玉県東松山市出身で、中学時代の登板過多でいわゆる〝リトルリーガーショルダー〟になり、浦和学院に進学したものの投手を断念、野手に転向したこと、その後、武蔵大に進学。卒業後は地元の軟式野球大会で投げており、全国大会出場を決める県大会で準優勝したこと、球速は中学生の時のほうが速かった、今日は調子がいいが、四死球から自滅することもあるなどと話した。

 渡辺投手にお父さんの話を伝えると、ほぼその通りだと話した。「大学では投げていないので肩は大丈夫。打撃でもアピールしたい」と笑みを漏らした。

 いま、ネットで調べた。地元のチームとは「東松山ホークス」で、平成30年度県民総合体育大会予選(Aクラス)で優勝。今季の打撃成績は61打数26安打、打率.426、5本塁打、長打率.852で、投手成績は60回投げ5勝2敗、防御率2.10とあった。

 県大会のレベルがどの程度か記者は知る由もないが、RBAのトップクラスの左腕と見た。打てるチームはまずいない。

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笑いが止まらない渡辺のお父さん

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清水の反省会

 

 

 

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