三菱地所レジデンスは12月19日、マンションの各住戸のエネルギー消費量をコスト(燃費・円)に置き換えて「見える化」した冊子「マンション家計簿」を今後首都圏で販売する全ての新築マンション購入検討者に配布すると発表した。
同社が分譲するマンションブランド「ザ・パークハウス」の環境性能を伝えるとともに、暮らしにおける省エネ行動を喚起することが目的。グループ会社のメックecoライフが開発した。
冊子では、冷暖房費だけでなく、家電製品や給湯・建物の維持管理に至るエネルギー消費量をシミュレーションし、これをわかりやすいコスト(燃費・円)に置き換えて見える化を図ったもの。
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同社に限らずエネルギーの見える化に各社は積極的に取り組んでいるが、記者はこれだけでは不十分だと思っている。単に電気やガスの消費量の見える化だけでなく、日常生活におけるすべての二酸化炭素(CO2)排出量を「見える化」「見せる化」しなければならない。
ガソリンから上下水道、生ごみ、食品、酒・たばこ、耐久消費財、旅行・レジャー、医療、交通移動手段などすべての消費財・サービスも含めてCO2の排出量を提供できるようにし、低炭素社会を構築すべきだ。
どこが真っ先に日常生活におけるCO2排出量の「見える化」を始めるか期待しているのだが…。