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2014/01/17(金) 13:20

大和ハウス 建て替え・請負強化の新商品「xevo Σ(ジーヴォシグマ)」発売

投稿者:  牧田司

「xevo Σ」外観.jpg
「xevo Σ(ジーヴォシグマ)」

 大和ハウス工業は1月16日、株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)は、2014 年1 月24 日より、繰り返しの巨大地震でも初期性能を維持できるエネルギー吸収型耐力壁などの新工法を採用した戸建住宅最上位商品「xevo Σ(ジーヴォシグマ)」を1月24日から発売すると発表した。

 新たに開発した新商品は、エネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST(ディーネクスト)」を採用することで阪神・淡路大地震を上回る175kine(カイン=地震の強さを揺れの速度で表す単位。物体が1秒間に何センチ移動するかを示す)の地震波を繰り返し与えた場合でも柱・梁の損傷がなく、高い耐震性を維持できることが実証されている。

 構造躯体を強化したことによって、業界最高クラスの天井高2.72センチ、開口幅最大7.10メートルの大空間を実現した。

 さらに、従来の外張り断熱通気外壁を進化させ、断熱・耐久・遮音性能を高めた。

 外壁材はより深い陰影を生む34ミリ厚の窯業系サイディング「DXウォール」を採用して重厚感をアップさせた。内装材もブラックチェリー、オーク、サべリなど高級樹種を使用し、木のぬくもりと個性的な味わいを演出するフローリング材「ライブナチュラルプレミアム」を用意した。

 販売地域は北海道・沖縄県を除く全国で、販売価格は本体工事価格が「ハイグレード仕様」で2,890 万円台(74.0 万円/坪)~「スタンダード仕様」で2,640 万円台(67.7 万円/坪)~(税込)。販売目標は年間1,200棟。構造は軽量鉄骨構造2 階建て。

◇       ◆     ◇

 記者は別の取材があったため、記者発表会が終わったころに駆け付けた。会場には取締役専務執行役員・沼田茂氏や上席執行役員・中村泉氏などがあいさつ・事業説明したほか、会場には実物大の耐力壁も展示されていた。相当力の入った商品に違いない。

 配布された資料には、開発に至った背景として、東日本大震災、阪神・淡路大地震などを経験してより強度の高い商品を開発しなければならないことと、同社が同業他社と比較して建て替え比率が低いこと、単価が低いことが課題としてあげられ、その改善を図るのが狙いであると書かれていた。

 大手6社の建て替え比率では、もっとも比率が高いA社が53.0%であるのに対して同社はもっとも低い32.5%で、請負単価はもっとも高いSR社の34.3百万円に対し同社はP社と同じ3番目の31.2百万円となっている。請負単価が最も低いのはA社の30.3百万円となっている。

 同社は新商品の投入により、テストマーケティングでは平均単価は43.8百万円まで上げられる手ごたえがあるとしている。

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 主なデベロッパーの分譲マンションの1戸当たり販売単価を平成25年3月期の決算数字から調べてみた。

 もっとも高いのは住友不動産で4,811万円、以下、野村不動産4,785万円、三井不動産4,765万円、三菱地所4,315万円、東急不動産3,925万円、大京3,856万円、大和ハウス3,436万円、タカラレーベン3,252万円。もちろんこれは供給エリア、企業戦略によるもので高いほうがいいのか安いほうがいいのか一概に言えないが、大和ハウスの役員はどう考えるのだろう。積水ハウスは4,679万円だ。

 

 

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