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2014/03/09(日) 10:01

積水ハウス〝快晴〟の好決算 2つの嬉しい話題提供

投稿者:  牧田司

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阿部社長

 積水ハウスは3月7日、2013年度決算説明会・2014年度経営計画説明会を行なった。2013年度の売上高は18,051億円(前期比11.9%増)、営業利益は1,319億円(同53.1%増)、経常利益は1,377億円(同50.2%増)、当期純利益は798億円(同71.8%増)と、過去最高売上げ・利益を更新した。

 説明会に臨んだ阿部俊則社長は、好業績について「グリーンファーストの拡販、施工力の強化によるコア事業の請負が堅調に推移し、安定的な収益源のストック型も積みあがり、利益率の改善が見られた開発型の3つのビジネスモデルの多角化が進んだ結果。2014年度も収益率をさらに高める」と話した。

 懸念される建築費の上昇、職人不足については平準化・機械化を進めると語った。

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 すごい数字だ。天気に例えれば一点の曇りのない快晴だろうか。デベロッパーの売り上げと比較すると三井不動産と東急不動産ホールディングスを合せたような数字だ。 

 ただ、決算数字は遅行指標だ。現場を見ていると、同社が過去最高の売上高、利益を計上したのは当然の結果のように思う。5本の樹計画による植栽・環境への取り組み、ユニバーサルデザイン、キッズデザインなどの人に優しい取り組みなどは突出している。テーマ、コンセプトが明確であることが消費者に評価された当然の帰結だ。

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 記者が嬉しかったのは、この2月に「経営企画部ダイバーシティ推進室」を同社が設置し、その室長に就任した伊藤みどりさんが説明会に出席されたことだ。

 伊藤氏は、「女性の活躍推進については2006年から取り組んでおり、社外に訴求する取り組みが弱かったかもしれないが、営業の現場のほか、ユニバーサルデザイン、キッズデザイン、技術部門などで女性の登用は進んでいる(女性管理職はグループ全体で65人。女性比率で1.5%。これを2020年までに5%、その後10%にする目標)」と語った。

 阿部社長も「女性の登用はもちろん、身体障害者、高齢者雇用なども積極的に進めていく。ダイバーシティの考えは必要」と後押しした。

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 説明会ではもう一つ嬉しいニュースがもたらされた。東急不動産グループの石勝エクステリアの元社長で、東京都市大学教授・涌井史郎氏が4月1日付で同社の取締役に就任することだ。記者は20数年前、涌井氏から「樹の名前と、虫の名前と鳥の名前を覚えると、1歩歩くごとに人生3倍楽しくなる」-つまり自然と親しむことの大事さ、虫の視点、鳥の視点でものを見る目を養うことを教わった。涌井氏の取締役就任で環境対策やランドスケープデザインに磨きがかかるのは間違いない。

 

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