積水ハウスの企業広告
本日5月9日付の朝日聞、読売、日経(毎日、産経は確認しなかった)に積水ハウス、ミサワホーム、旭化成ホームズ、三井ホームの4社の全面カラー広告が掲載されていた。それぞれの企業戦略、社風がうかがわれ興味深く見た。
もっとも強烈な印象を受けたのが積水ハウスのものだった。「家に帰れば、積水ハウス。」というコピーはいつもの通りだが、「さすがに、母は、母親としての先輩だった。」というキャッチコピーとともに、濃紺のジャケットかコートを羽織ったきりりとした表情の女性が中央に配されていた。
同社広報に確認したところ、「母の日」に向けて、母とその家族をテーマにした企業広告で、モデルは佐々木志帆さん。母親となったワーキングマザーが仕事を終え、自分と自分の母親の姿を重ね合わせ、大切な家族や、忙しくも充実した日々について思いを語っているものだ。
電話で「いい広告ですね」と伝えたら、電話口の女性から「好みですか」と逆に聞かれた。記者は全体から受ける印象が「好き」と言ったまでで、「女性」のことを言ったのではないが、「好みか」と聞かれれば好みだ。
もう一つ、三井ホームの広告。同社の新しいCMのキャラクターとして起用された菅野美穂さんの姿に「いい空気を吸いに帰りたくなる。そんな技術が今、無料です。」というコピーが添えられていた。新商品のNewスマートブリーズのキャンペーン広告だ。
記者はCMが吉永小百合さんから菅野美穂さんに変わったことについて批判的な記事を書いたが、菅野さんがなかなかいい。テレビはあまり見ない方だが、ゴールデンウィーク中はかわいい菅野さんを何度も見た。吉永さんとちがって、悪女でも見事に演じきれそうな妖しさを兼ね備えているのがいい。同社と菅野さんにお詫びしたい。
同社にも確認したところ、「反響が大きい。三井ホームのイメージにぴったりという声もいただいている」とのことだった。キャンペーンに対する直接の効果はまだ集計していないという。
ミサワホームの広告は、若い女性というより少女のハーフトーンの横顔が大きく中央に配置され、「雨の日もわるくない。こんな家で過ごせるなら。その家はミサワホームでした」のコピーと、「ミサワホームソング」の楽譜が紹介されていた。申し訳ないが、ミサワのホームソングは記憶がない。
旭化成ホームズは、いつもの直截的な表現で「へーベルハウス」の特徴を訴えている。今回は、新商品のPRで、黒地に白抜きの「重鉄三階、耐震革命。」のコピーと、赤の構造材を紹介している。
消費増税の反動で受注が落ち込むのを最小限にとどめようとハウス各社も必死のようだ。