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2014/05/19(月) 00:00

マジックでない マジックが消えた 積水ハウス新「イズ・シリーズ」を公開

投稿者:  牧田司

「イズ・ステージ」外観.jpg
「イズ・ステージ」外観

 積水ハウスは5月19日、基本性能を向上させ、ストック価値を高めた鉄骨戸建2階建てのモデルハウス新「イズ・シリーズ」を小田急線・新百合ヶ丘の住宅展示場で公開した。

 強くて美しい外壁「ダインコンクリート」と、防汚性能を高めた「タフクリア30-ハイブリット光触媒仕様」により従来15年だったメンテナンスサイクルを30年に伸ばした。また、進化したユニバーサルフレームシステムにより、陰影の深い外観シルエットと連続大開口や吹き抜け空間などを採用した「スローリビング」を提案。高断熱仕様でネット・ゼロ・エネルギー化を推進する高性能樹脂サッシも提案している。

 「イズ・シリーズ」は、発売から30年近く経過するロングセラー商品で、今回の進化型はコストアップ要因にもなるが、企業努力によって従来商品とそれほど価格はアップしないという。

 6寸勾配の大きな屋根が特徴の「IS STAGE(イズ・ステージ)」と、5寸勾配及びフラット屋根の「IS ROY+E(イズ・ロイエ)」で構成される。標準仕様で坪単価は62万円から。

 モデルハウスの延べ床面積は191.35㎡(57.88坪)。深い庇を持ち、1、2階ともフルフラットサッシを採用し、縁側やバルコニーに樹脂系のデッキを敷き詰めることで外部と内部の一体化を図っているのが特徴。

ロイエ外観正面.jpg
「イズ・ロイエ」外観

◇       ◆     ◇

 まるでマジックショーを見るようだった。モデルハウスのエントランスの体験コーナーには「タフクリア30-ハイブリット光触媒仕様」の外壁タイルと一般的な外壁タイルが用意されていた。同社担当者がマジック(サインペン)でそれぞれに落書きでもするかのように着色した。一瞬だった。一般的なタイルはサインペンの青がそのまま付着したままなのに対して、前者のタイルはほんの1、2秒で色が消えた。驚いた記者は「これはマジックですか」と尋ねたら、担当者は笑って「マジックではありません」と答えた。

 「タフクリア30-ハイブリット光触媒仕様」は、このように太陽光に当てると発生する活性酸素が付着した汚れを分解するとともに、大気中の有害物質も分解する機能を持つという。

 また、太陽の紫外線による塗装の色褪せなどを抑制し、超親水性作用を持つため汚れが付きにくい優れた機能を持っているという。

 これまでもこの種の機能を持つ外壁材は同業他社やデベロッパーがマンションなどに採用していたが、これほどの性能を持つ外壁材を採用するのは同社が初めてだという。塗装剤に銀や銅の成分を5倍増量したという。

 「光触媒」を発見した東京理科大学長・藤嶋昭氏も今回の新商品の紹介ビデオにも登場した。藤嶋氏は毎年のように「ノーベル化学賞」候補に名が上がる方だ。

 記者はカタツムリの殻が汚れないという性質にヒントを得て「ナノ親水」の技術が開発されたのを思い出した。「光触媒」と「ナノ親水」はどう違うのか。積水は「光触媒は、汚れを分解するNOXやSOXを浄化する藻やカビを防ぐなどの分解作用も備えているという優れた点がある」としている。

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「ダインコンクリート」

 

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