東京建物など6社は5月28日、江東区豊洲6丁目で開発を進めているマンション「東京ワンダフルプロジェクトBAYZ TOWER&GARDEN」の「モデルルームお披露目会&新CM発表会」を行なった。この物件については、隣接する「SKYZ TOWER&GARDEN」(1,110戸)を見学した際の記事を参照していただくとして、特徴的なことを紹介する。
物件は、東京メトロ有楽町線豊洲駅から徒歩14分、またはゆりかもめ新豊洲駅から徒歩6分、江東区豊洲6丁目の土地区画整理事業地内に立地する31階建て全550戸。専有面積は42.88~97.69㎡、予定価格は3,400万円台~1億1,500万円台(最多価格帯6,000万円台)、坪単価は250万円台の半ばになる模様。竣工予定は平成28年7月。設計・施工は清水建設。事業主は東京建物のほか三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、東急不動産、住友不動産、野村不動産。
モデルルームオープンは5月31日、販売開始は7月の予定。これまで3,500件の反響があり、事前案内会への来場者は約800組。
「東京ワンダフルプロジェクト」は東雲運河に面した敷地面積約3.2haに、約9カ月で完売した隣接の「SKYZ TOWER&GARDEN」(1,110戸)のほか、賃貸住宅、商業施設、公益施設、教育施設が建設される区画整理事業地内の一角。開発エリアの46%を緑地空間とし、約2,200本の中低木を配する計画。
建物は、清水の免制震複合システム「スイングセーバー」を採用。外周や住戸内の梁の厚みを抑えることで自由度の高い住空間を実現。バルコニー側のサッシ高を2,450ミリ確保し、キッチンからの給排気ダクトによる下がり天井のないフラットな天井にし、SI(スケルトン・インフィル)も採用。わが国初の「CASBEEまちづくり」Sランクと「都市開発版SEGESつくる緑」を同時取得。長期優良住宅、東京都マンション環境性能表示でオール満点の三ツ星も取得。非常時発電は72時間確保。
建物のデザイン監修は光井純氏、上層階共用部分デザインは世界的デザイナー、アラン・チャン氏、キッズガーデンデザインは手塚貴晴・手塚由比の両氏。
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まず、価格について。同社住宅事業部事業推進グループグループリーダー・水野功氏は、「SKYZと工法などが異なり単純比較はできないが、単価的にはそれほど変わらない」と坪単価は明らかにしなかったが、「SKYZ 」と同様の250万円くらいに落ち着く模様だ。
バブルが崩壊する前は、マンションも一戸建ても期を重ねるごとに値段を上げるのが常識だったが、いくら景気がよくなり、今回の「BAYZ」も人気になりそうだからといって価格を上げるようなことはしないと思うし、そうすべきではない。この単価で十分利益は出るはずだ。高値競争は、各社単独の富裕層向けでどんどんやってほしい。
「SKYZ」との設備仕様の違いについて。「SKYZ」は天井高2600ミリ、サッシ高2300ミリだったのに対し、「BAYZ」は天井高2500ミリ、サッシ高2450ミリ。キッチンは、「SKYZ」では付いていなかった食洗機が標準装備。コの字型が主流でバックカウンターもついている。ドアノブは「コロンボ」が標準。双方の共用部分は相互利用できる。
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