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2014/06/23(月) 00:00

「今度飲みに行きましょう」実現率は6割 アットホーム調査

投稿者:  牧田司

 「今度飲みに行きましょう」の実現率は6割-アットホームの情報サイト「at home VOX(アットホームボックス)」がサラリーマンならみんな身につまされるアンケート調査結果をまとめ発表した。

 全国の30~40 代ビジネスマン300 名を対象に行ったもので、仕事上の「今度飲みに行きましょう」の実現率を聞いたところ、「実現する人」は62.7%、「実現しない人」は37.3%だった。「実現する」割合を年収別にみると、年収300万円~600万円未満の人で50.0%、600万円~1,000万円未満が62.5%、1,000万円以上が75.6%だった。

 翌朝、お礼のメールを送る人は全体の34.0%で、これも年収の低い人ほどメールをしない人の割合が高く、1,000万円以上の人は45.6%がメールを送るという。

◇     ◆   ◇

 アットホームはいつも面白い意表をつくアンケート調査をするが、今回も度肝を抜くもので、記者もドキッとさせられた。

 記者も「今度飲みましょう」という空約束を連発するし、空手形を切られる。実現しないのは慣れっこになってしまった。失われた20年どころか24年のせいで年収が落ちてしまったことにも一因があるし、糖尿なので医者からはいつも深酒は注意されるからだが、それよりも、酔うとせっかく楽しい時間を過ごせたのに、翌日になるときれいさっぱり忘れてしまう自分が情けなく、嫌悪感にさいなまされるのが辛いので自制してしまうのが一番の理由だ。

 そればかりではない。まともに駅に降りられないのだ。京王相模原線を一往復したこともあるし、先日はカメラを電車の中で忘れた。40年近い記者生活の中でフィルムを入れずにそれとは知らず撮ったことはあるが、カメラ本体を忘れたのは初めてだった。

 フィルムの入れ忘れは歳を取ってからではなく、もっと若いときだった。ある会社の役員が取材対象だったときだ。その会社の女性広報担当者は吉永小百合さんと八千草薫さんを足して2で割ったような美人だった。〝これはしめた〟と同僚2人で取材に出かけ、役員を撮る振りをして彼女を撮った。外に出てフィルムを巻き戻そうとしたら、何と空回りするではないか。地団太を踏んで悔しがった経験がある。その彼女はいま、ある不動産会社の社長さんをされている。もう10年以上お会いしていない。だれかは言えない。

 記者もお礼のメールは送らないほうだ。若いときは毎晩のように飲んでいた。メールなどなかったし、いちいちお礼の手紙を書いていたら仕事などできなかったはずだ。いまでもメールは苦手だしできない。せわしなく指を小刻みに震わせる人を見るにつけ、狂っているのは自分なのか社会なのかを毎日考えている。

 ひとつだけ言えるとすれば、若い人には文字通りただ酒を飲むだけだったらやめたほうがいいといいうことだ。酒を通じで相手から何かを学び吸収しようという姿勢、覚悟がないなら飲まないほうがいい。言うまでもないことだが、酒は一生を台無しにしかねない危険性もはらんでいる。

 それにしても、飲む約束の実現率(実行率)と年収との関係を探ろうとする同社の担当者の頭の構造をのぞいてみたい。

 最初に戻って「今度飲みましょう」。この記事を読んでくれそうもないが、もし読んでくれたなら、先日お互いに「飲もう」と話したあの方は誘いの電話をかけてくれるだろうか。自分から電話をすべきなのか。双方ともメールは苦手だ。 

 

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