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2014/08/25(月) 00:00

わが国初の木造5階建て特養 国交省が先導モデルとして決定

投稿者:  牧田司

 国土交通省は8月22日、先導的な設計・施工技術を導入する大規模木造建築物の建設に対しその費用の一部を補助する「木造建築技術先導事業」について、「(仮称)特別養護老人ホーム 第二足立新生苑」(東京都足立区)、「混構造(RC造+木質系組立構造)による5階建て共同住宅プロジェクト」(山梨県北杜市)、「京都の地域産木材による京都木材会館プロジェクト」(京都府京都市)の3件を採択した。

 「第二足立新生苑」の提案者は社会福祉法人聖風会で、国内初の2×4工法(1階はRC)による耐火5階建て特養施設となる。延べ床面積は約9,000㎡。施工は未定。「混構造(RC造+木質系組立構造)による5階建て共同住宅」の提案者は山梨住宅工業(株)で、木質パネル構造としては国内初の5階建て混構造となる。施工はミサワホーム甲信。「京都木造会館」の提案者は京都木造協同組合で、店舗、共同住宅からなる4階建て純木造となる。施工は未定だが、地場の設計事務所・工務店により建築する予定。

◇      ◆     ◇

 2×4工法による初の5階建て建築物は、昨年11月、三井ホームが銀座に完成させたが、店舗併用住宅だった。延べ床面積も212㎡しかなかった。今回の「第二足立新生苑」も三井ホームの建物と同様1階がRC増で、2階以上が2×4工法となるのは同じだが、老人ホームの木造5階建てとしてはわが国初となる。延べ床面積は比較にならないほど大きいのも特徴の一つ。施工会社はコンペによって選定する模様で、着工は来年2月の予定。

 

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