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2014/08/26(火) 00:00

建設技能労働者の不足傾向が拡大 国土交通省

投稿者:  牧田司

 建設技能労働者の不足傾向が拡大-国土交通省は8月25日、建設労働需給調査結果をまとめ発表したが、全国の7月の建設関係8職種の過不足率は6月の1.3%から1.7%へ拡大。職種別では鉄筋工が前月の2.8%から3.8%へ拡大した。地域別では、東北が前月の2.0%から3.3%へ拡大した。

 調査は、型枠工、左官、とび工、鉄筋工など8職種について毎月行っているもので、7月の8職種の不足率は全体で1.7%となり、前月の1.3%から4ポイント拡大。職種別では鉄筋工が3.8%(前月は2.8%)、型枠工(建築)が2.3%(前月は2.5%)となっている。

 地域別では、全地域で技能労働者が不足傾向にあり、東北の不足率は6月の1.2%から7月は2.8%に拡大している。

◇       ◆     ◇

 熟練工の不足について、宮城県多賀城市のある会社に聞いた。担当者は次のように語った。

 「手元(3年未満の補助的な作業をする人)はたくさんいるが、うちのような専門の技能者を抱えているところは人を確保するのが難しくなってきた。震災前は日給が15,000円くらいだったのが、震災後は18,000円から20,000円くらいに上昇している。

 うちは社会保険や失業保険に入っており、従業員の家族を大事にしているが、熟練工の人たちはそのような待遇よりも賃金の高いところを選ぶ傾向が以前からある。下請け・孫請け会社でも直接仕事が取れるのも職人の移動を激しくしている」

 

 

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