三井不動産グループは10月22日、被災3県の水産加工品や特産品を販売する「日本橋室町マルシェ2014」を行ない、日本橋に縁があり復興支援活動も行っている歌舞伎役者・市川海老蔵氏もゲストとして応援に駆け付けた。
同社グループは、東日本大震災の被災地域企業が抱える経営課題解決に大手企業等の経営資源を効果的につなぐ「地域復興マッチング『結の場』」にプロジェクト実行委員会の一員として参加しており、その一環として行ったもの。
市川氏は「震災後の翌年、陸前高田や気仙沼を訪れたが、当時は被災したままだった。いま出店されている方々から『工場はできたが、家などはまだまだ』とお聴きし、改めて風化させてはいけないし、継続して支援していくことが大事だと思う」などと話した。短いコメントの中で三度も「継続支援」を口にした。
市川海老蔵氏は今年、「市川海老蔵古典への誘い講演」として東北三公演(岩手、宮城、福島)も行っており、震災への鎮魂と復興を願っての献華(けんげ)を行っている。
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会場となった日本橋「江戸桜通り」地下歩道にはどこかで見たような男性がせわしなく動き回っていた。同社広報に聞いたら「木下です」だった。
木下氏を忘れるなんてかなり歳をとったものだが、木下氏こそRBA野球大会の三井不動産のエース・主砲として大活躍した選手だ。元プロの庄司氏を見事三振に斬って取ったのは忘れられない。
名刺には「復興庁 宮城復興局 政策調査官 木下豪介」とあった。「今年4月から出向しています。仙台です。二年間の予定です。家族三人一緒。『復興が遅い』と言われないよう頑張っています。不動産? 戻っても不動産の仕事ができるよう仙台支店の社員から情報は仕入れています」と話した。
同社は復興支援のため社員を出向させており、木下氏は2人目か3人目のようだ。いい経験になると思うし、不動産事業にも生きるはずだ。木下氏は35歳。市川氏より2歳下だが、風貌は決して負けていない。
会場では、今年3月、三菱地所が応援している食の復興支援活動「Rebirth東北フードプロジェクト」の新商品としてお披露目された「山椒香る金華さばとムール貝とたっぷり野菜のお椀(石巻)」も売られていた。
記者は20+の超辛「雪の松島」、「牡蠣の塩煮」、「ほや珍味」、「ずんだ団子」などを買ったら、おまけとして「ひとめぼれ」をもらった。
宮城のお酒コーナー