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2014/10/27(月) 00:00

三交不 「グッドデザイン・ベスト100」に選出 特別賞候補にノミネート

投稿者:  牧田司

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「MSストラクチャー」

 三交不動産が今年初めてエントリーした「グッドデザイン賞」で木造軸組構造「MSストラクチャー」、品質管理「C値測定による施工品質向上」、オリジナル杉合板「APボードが作りだすこれからの山のすがた」の3点が受賞した。このうち「MSストラクチャー」は「グッドデザイン・ベスト100」にも選出され、特別賞候補にノミネートされている。

 「MSストラクチャー」は三重県の宮川流域の木材を積極的に用いた構造体。宮川森林組合から良質な木を確保し、大台町との第三セクターでプレカット工場を設立することで地元に雇用を生み出し、加工まで品質を確保する取り組み。「地場の林産業、木材産業、木材加工業から伝統工法を用いる住宅提供までをひとつのサイクルにまとめた総合的な木造住宅供給モデルとして、高く評価できる」「派生する端材や下等級材の二次利用などを含めた大きな構想に期待感がある」というのが受賞コメント。

  「C値測定」は住宅の気密性能を測る尺度で、同社が請け負った全住宅に測定を実施。自社基準に達しない場合は再施工する。

 「APボード」は構造用合板で、宮川森林組合と京都府立大学大学院の研究データに基づき、立木や丸太の時点で角材に向くものと向かないものを予測し、角材に向かないものを利用したもの。

◇     ◆   ◇

 今年もたくさんのハウスメーカー、デベロッパーが「グッドデザイン賞」を受賞し、各社から受賞のニュースリリースが届いた。それらを記事にせず、三交不動産だけを取り上げる不公平をお詫びする。

 なぜ同社だけなのかだが、記者は三重県出身で同社のファンだからだ。受賞は知らなかったのだが、同社の戸建事業本部注文住宅事業部長・小井(いさらい)智之氏に東京で行なわれた日本木造住宅産業協会のイベント会場でお会いし、そのニュースをもたらされた幸運もあった。

 「MSストラクチャー」が「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれたのは嬉しい。住宅・不動産業界から「ベスト100」に選ばれたのは「MSストラクチャー」を含め7件しかない。森林・林業の再生・活性化は喫緊の課題でもあり、特別賞を受賞するよう祈っている。特別賞は11月4日に発表される。

 三交不動産をご存じない方もいるだろうが、同社は三重交通グループの中核企業で、マンション分譲、注文住宅請負、戸建住宅分譲、不動産賃貸などの事業を展開。これまでに注文住宅は約20,000棟を完工、分譲戸建住宅では1,800戸の「杜の街」などを分譲中で、これまで約17,000戸・区画を供給している。いくつか見学したが、レベルも高かった。

 

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