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2014/12/03(水) 00:00

三井レジ他「パークコート渋谷大山町」 低層住宅街の大規模 単価は470万円

投稿者:  牧田司

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「パークコート渋谷大山町ザプラネ」完成予想図

 三井不動産レジデンシャル(事業比率50%)と大林新星和不動産(同)JVマンション「パークコート渋谷大山町ザプラネ」を見学した。供給事例がほとんどない「渋谷区大山町」の第二種低層住居専用地域に位置する大規模マンションで、坪単価は470万円。アッパーミドル・富裕層の人気を集めるか。

 物件は、東京メトロ千代田線・小田急小田原線代々木上原駅から徒歩9分、または京王線幡ヶ谷駅から徒歩10分、渋谷区大山町に位置する敷地面積約6,000㎡の地下1階地上4階建て全131戸。専有面積は61.46~160.69㎡、予定価格は7,600万円台~3億6,900万円台。億ションは78戸。坪単価は470万円。入居予定は平成27年10月下旬。施工は大林組。デザイン監修は光井純&アソシエーツ建築設計事務所、植栽計画監修は愛植物設計事務所。敷地は日本生命の社宅跡地。12月6日から第1期1次の申し込みが始まる。

 最大の特徴は立地条件のよさ。松涛、神山町、南平台、広尾、西原など渋谷区内でも数少ない低層住宅街の一角で、代々木上原駅との比高差約15mのヒルトップに位置している。代々木大山公園に近接しており、消防庁やJICAなどの独立行政法人の施設に隣接。幡ヶ谷駅へのアクセスは桜並木の旧玉川上水緑道が利用できる。

 代々木上原駅圏でのマンション分譲はこの2年間で500~600戸くらいあるが、大山町では皆無。この20年間でも1~2棟しかなく、規模的には最大。

 第二の特徴は、規模とデザイン。「パークコート」シリーズとしては今回が初の低層大規模物件で、同社の記念碑的マンション「パークシティ浜田山」でもコンビを組んだ光井純氏がデザイン監修を、愛植物設計の山野秀規氏が植栽計画をそれぞれ担当。

 外壁には様々なオリジナル二丁掛タイルを貼り、植栽にはソメイヨシノや既存樹を取り込む。

 建物は3棟構成。「悠邸」は全51戸のうち50戸が億ション。インテリアを担当した三井デザインテック・小野京子氏の3億6,900万円のモデルルーム提案が圧巻。リビングドアなどはオークの名栗仕上げ。玄関エントランスとモダンな「Chashitsu」ドアには天然石をスライスし、金や銀の箔を挟み込んだものを採用。幽玄な世界を演出しているのが目を引く。その他建具・面材にも自然石や突き板を多用しており、設備仕様レベルは「パークマンション」とそん色ない。

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モデルルーム

◇     ◆   ◇

 代々木上原駅圏のマンションは結構見学しており、ここ数年では野村不動産「プラウド上原」と、モリモト「ディアナコート代々木上原」が極めて好調な売れ行きを見せた。今回の物件は規模といい坪単価といい比較にならないほど大きくて高い。
 これが懸念材料でもあるのだが、「パークコート」「パークマンション」は別格だ。「パークコート千代田富士見ザ・タワー」(505戸のうちうち分譲は425戸)は坪単価475万円で、平均は1億円だったにも関わらず瞬く間に売れたし、今年の「パークマンション三田綱町ザ フォレスト」(97戸)は坪単価725万円で、すべて億ションだったが、こちらも圧倒的な人気になった。
 今回のマンションも、代官山や松濤などと比較すれば坪で100~200万円は安い。「パークコート」のブランド力を測る物差しとしては絶好の物件だ。

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近くの旧玉川上水緑道

野村不動産「プラウド上原」垂涎の的の低層3階建て(2011/4/25)

モリモト「ディアナコート代々木上原」2カ月で完売(2011/5/23)

 

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