不動産協会理事長 木村惠司
新たな年を迎え、総選挙で慌ただしかった昨年から一転して、今年は未来に向けて明るい展望を拓く年となるよう期待したい。
我が国経済は、まさに今、成長を持続することができるかの正念場を迎えている。日本全体の持続的な成長のためには、経済効果の高い大都市の国際的な競争力を高め、国全体の経済を牽引していくことが不可欠であり、我々はその実現に向け中心となって積極的に貢献していく。また、このことは地方創生の推進にとっても有効と考える。
本年は、人口減少社会の到来や東京オリンピック・パラリンピックの開催も見据え、我が国社会のあり方を長期的に考えることができる大事な年でもある。今までの都市や住宅に関わる仕組みについても、少子高齢化やライフスタイルの多様化に対応して、適切に変えていくことが必要であり、当協会としても都市再生や良質な住生活の実現等に必要な取り組みについて、未来志向の視点に立って広く検討して提言していきたい。
今後も不動産業界全体の発展のために、さらなる活動の充実を図り、国民生活の向上と経済の成長に寄与できるよう、全力を尽くしてまいりたい。