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2015/04/14(火) 00:00

糀谷駅前の再開発マンション好調スタート 旭化成不レジ・不燃公社

投稿者:  牧田司

 糀谷外観昼間-小.jpg
 「ステーションツインタワーズ糀谷」完成予想図

 旭化成不動産レジデンスが先に第1期1・2次91戸が完売したと発表した、京急糀谷駅前の再開発マンション「ステーションツインタワーズ糀谷」を見学した。一般の方には「糀谷」(こうじや)はあまり馴染みがないかもしれないが、住みやすそうな街で、坪単価290万円強もリーズナブルなものだと思う。

 物件は、京急空港線糀谷駅から徒歩1・2 分、大田区西糀谷四丁目に位置する20階建て全268戸(非分譲132戸含む)の「フロント・ウエスト」棟と、18階建て全67戸(非分譲17戸含む)の「フロント・イースト」棟の2棟構成で、合計335戸(非分譲149戸)。専有面積は36.64~86.79㎡、第1期1・2次の価格は3,070 万~9,350 万円(最多価格帯6,400万円)、坪単価は290万円強。竣工予定は平成28年12月下旬。設計・監理は山下設計。施工は戸田建設。売主は同社のほか一般財団法人首都圏不燃建築公社。

 現地は京急線と環八に挟まれた地域。再開発計画は、15年くらい前から持ちあがり、平成20年に都市計画決定。事業面積は約1.3ha。事業費は約219億円。小規模木造老朽住宅と狭隘な通路の解消を図るとともに、駅前広場の整備や商業・福祉(高齢者支援、子育て支援)・住宅などからなる複合建築物。

 第1期1次(83戸)は3月21 日に抽選先分譲した結果、101件の登録申し込みがあり、第1期2次(9戸)は3月29日に抽選分譲し10件の登録があった。登録者の属性は30代・40代で50%、居住エリアは大田区が70%。品川へ7分、駅前の好アクセスが評価された。

◇       ◆     ◇

 この物件については、モデルルームが観られる段階になったら見学しようと思っていたが、早期完売のほうが先になった。坪単価は300万円を突破すると聞いていたので、290万円強というのは納得だ。京急蒲田駅前が320万円だから、糀谷で300万円を超えても不思議ではないが、これくらいがちょうどいい。

 糀谷は、昭和60年代に結構マンションの取材で訪れている。昔ながらの商店街があり、中小企業・町工場と住宅が混在していた。その後の不況でどんどん町工場は亡くなったが、それでも最先端技術が宇宙衛星に採用されたニュースが「糀谷」を全国区にした。

 糀谷か京急蒲田かの選択肢は悩ましい。品川から見れば京急蒲田が玄関だろうし、羽田から見れば糀谷が玄関口だ。住むのなら記者は糀谷のほうが住みやすいと思う。

 首都圏不燃建築公社(不燃公社)について。公的機関の不動産開発、住宅事業はバブルを境に環境が激変。各都道府県の住宅供給公社は一部を除きほとんど解散したか休眠状態に陥り、勤労者住宅協会、労栄協会なども破産・倒産した。

 しかし、不燃公社だけは再開発物件を中心にコンスタントにいい仕事を継続して行っている。

糀谷外観夕方-小.jpg

 

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