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2015/04/17(金) 00:00

伊藤忠都市開発 親子隣居を可能にした「アウタールーム」を「大船」に採用

投稿者:  牧田司

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「クレヴィア大船」完成予想図

 伊藤忠都市開発が先にニュースリリースした、新しいバルコニー空間「アウタールーム」を導入している第一弾マンション「クレヴィア大船」を見学した。すでに1組のお客さんが購入希望とか。親子隣居のニーズはあるはずで、他のマンションでも採用できそうだ。

 物件は、JR京浜東北線・根岸線本郷台駅から徒歩11分、横浜市栄区笠間五丁目に位置する5階建て全59戸。専有面積は64.05~74.86㎡、価格は未定だが坪単価は200万円強になる模様。竣工予定は平成28年2月下旬。施工は石黒建設。販売代理は伊藤忠ハウジング。

 「アウタールーム」とは、一般的なマンションのバルコニーは奥行き約1.8~2.0mで、隣の住戸との間には隔て板を設けているのに対し、図のように隣り合う住戸のバルコニーの隔て板を設置せず、双方の住戸をバルコニー空間でつなぐというもの。これにより、親子世代の「つかず、離れず」の関係が保たれるという。

 今回採用するのは、最上階タイプの6戸3組。モデルルームにも採用しており、バルコニー面積は幅約2.7m×奥行き約3.25m。双方を繋ぐと約17.55㎡(5.3畳大)の空間になる。

 設備仕様は、食洗機、ミストサウナ、床暖房が標準装備。

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◇       ◆     ◇

 この種の隣居型提案は真新しいものではない。記者がよく覚えているのが、東急不動産がバブルのころに分譲した「プレステージ磯子」だ。1戸1億円以上した。分譲開始後バブルがはじけ、販売には苦労したはずだ。

 もう一つは、20年くらい前に洋伸不動産が分譲した「フォルスコート武蔵小杉」がそうだったと記憶している。全20戸と規模が小さかったが、隣り合う大小の2戸をワンセットで分譲したはずだ。

 今回の物件は、隣り合う住戸が同じ広さで、反転タイプとなっている。親子世帯が住むと仮定すると、一方はもっと狭くてもいいのではないかと考えるがどうだろう。

 単価的には割安感があるのではないか。大船駅前の再開発では東急不動産が約250戸のマンションを建設するが、坪単価は300万円くらいになるのではないか。それと比べれば、バス便だが相当安い。来場者も「安い」と感じているようだ。

 

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