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2015/04/21(火) 00:00

野村アーバン 必読の「ありがとう、わたしの家」 グランプリ賞/大井町店開設

投稿者:  牧田司

 野村不動産アーバンネットは4月21日、第3回「ありがとう、わたしの家」キャンペーンの入賞エピソードを決定・発表した。

 キャンペーンは、不動産情報サイト「ノムコム」で、「家と家族に関する思い出」のエピソードと関連する写真を募集し、入賞エピソードを選定・紹介するもので今回は全国から229点のエピソードの応募があった。

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 グランプリ(JCBギフトカード10万円分)に輝いた「家の力と家族のちから~無限大」(ちむちむさん、神奈川県)がいい。夫の介護を抑制された筆致で描いているのが却って読者に感動を与える。ノーベル賞作家が書いた介護小説よりいい。ただ一点。人生が暗転する場面で「青天の霹靂」はないのではないか。

 しかし、このような文章を読むと、デベロッパーもハウスメーカーも不動産流通会社も役割は重大で、われわれ記者もいい加減な記事は書けないと思う。胸が締め付けられる。やや長いが、一部を以下に引用する。

 全文はこちらhttp://www.nomu.com/arigato/

◇       ◆     ◇

 昭和二十八年、今から六十年以上も前に、僅か十一歳の時、母親を亡くした夫は、それ以来ずっと、父親と五人の男兄弟の家族で育ったからか、私と結婚して二人の娘に恵まれてからは、尋常でないくらい娘達を大切にした。
 転んでケガをさせてはいけない、熱いものに触れて火傷をさせてはいけない、ブランコもスベリ台も目を離してはいけない、とそれは大事にした。
 同時に、娘達の言うことは何でも聞き、欲しがる物はできる限り与え、勿論、大きな声で叱ったことなど一度もない。
 まさに“掌中の珠”のように慈しんでいた。

 …平成五年、念願だった家を新築することができた。
 長女が十八、次女が十四歳の時だった。
 設計の段階から、家の間取り、家具の配置、カーテン、インテリアに至るまで、全て私や娘達の思い通り、自由にさせてくれた。
 そんな夫の希望は三つだけ。玄関と浴室は広く、天井はできるだけ高く、そして、夫婦の寝室には、セミダブルのベッドを二つ置くことだった。

 私達にとっては、まさに夢のお城がようやく完成し、親類や友人、知人などお世話になっている人達を招いてのお披露目も一通り済んで、一段落して迎えた新居の一周年記念日。
 夫は居間で、大好きなお酒を楽しむために自ら選んだ徳利とお猪口で、晩酌を楽しみながら「これで、二人の娘達が、いつ結婚相手を連れて来ても大丈夫だね。
 結納は和室でやって、床の間には赤い毛せんを敷いて、昆布やスルメを飾るんだ。
僕達は結納をやってないから、良く勉強しておかないといけないな。」などと、上機嫌で話していた。今振り返ると、このころが幸福の絶頂期だったのかもしれない。

 その三カ月後、文字通り「青天の霹靂」、平成六年九月、突然夫が外出先でくも膜下出血を発症。
 私達の未来予想図は、儚くも予測不可能になってしまった。

 …つい最近になって、やっと月に一回、数日間だけ、渋々ショートステイに行ってくれるようになったのだが「僕を愛しているなら、ショートに行かせないで。」とか、「迷惑かけないようにするから家に居させて。」と、毎月涙目で訴える夫。

 私もつい「行かないで家にいていいよ。」と言いそうになるが、私にとって、ゆっくり入浴できて、夜中も起こされることなく眠れ、撮り溜めしてあるDVDをゆっくり観ることができる、大切な至福の時間になってしまっているので、そこはグッと堪えている。
 結局は、ショートに行く前と帰ってきた日に飲めるお銚子一本のお酒につられて、行ってくれることになるのだが、そんな家好きの夫のことを、いつからか周りの人達が『箱入りパパ』と呼んでくれるようになった。
 夫は嫌がるが、私は結構気に入っている。
 この次生まれ変わっても、また絶対に私と結婚する、と言ってくれる『箱入りパパ』のために私ができることは、夫より一日でも長く生きるための努力をすることだと、改めて肝に銘じている。

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  野村不動産アーバンネットは4月21日、同社の仲介「野村の仲介+」店舗「大井町センター」を5月1日(金)に開設すると発表した。

 「大井町センター」は、JR京浜東北線・東急大井町線・東京臨海高速鉄道りんかい線「大井町」駅から徒歩2分の区役所通りに面したビルの7階。

 今回の店舗開設により、「野村の仲介+」の部店数は、首都圏60部店・関西圏5部店の計65部店となる。

 

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