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2015/05/30(土) 00:00

木住協 設立30周年 矢野-橋本-小島-樋口 各氏の爆笑挨拶

投稿者:  牧田司

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左から矢野、橋本、小島、樋口の各氏

 日本木造住宅産業協会(会長:矢野龍・住友林業会長)は5月28日、定時総会後に設立30周年記念の講演会・記念パーティを開いた。

 冒頭挨拶に立った矢野会長は「この10年来の取り組みで、木造は他の工法と同じレベルの性能ができてきた。さらに次の30年に向かって使命感を持って展開していきたい」と述べた。

◇     ◆   ◇

 面白かったのは、挨拶途中からの矢野会長の即興のリップサービス。用意してきたあいさつ文をスーツの内ポケットにしまうと、冬季オリンピックメダリスト葛西紀明氏(土屋ホーム所属)の記念講演に感動したことに触れ、「住団連の樋口さんもいらっしゃるから提案しますが、これからはジャンパーの住宅建設は土屋ホームさんに任せ、どこも営業活動をしないことを申し合わせてはどうか」と会場を笑わせ、「60、70は洟垂小僧、男ざかりは百からという平櫛田中さんの名言もある。われわれはまだまだ30。葛西さんに負けないようがんばろう」と挨拶した。

 口火を切った矢野氏に負けじと受けて立ったのが国交省・橋本公博住宅局長。「みなさんにざんげしなければならないことがあります。昭和55年に親父が退職してニュータウンの土地を買い、『どんな家がいいか』と相談されたとき、『そりゃコンクリートだろう』と答えてしまった。私の人生の最大の汚点です」と、爆笑を誘った。

 この乗りに遅れてはならじと登壇したのが林野庁・小島孝文木材産業課長。「私は高校まで愛媛県の新居浜市で育ったのですが、裏山はよく見ていたのに、その奥の別子銅山の炭鉱跡で再生活動が行なわれていたことなどまったく知らなかった。恥じ入るばかり」と、矢野氏に謝った。

 トリは住宅生産団体連合会・樋口武男会長(大和ハウス会長)だ。「これまでの皆さんの挨拶は37分」とそろそろ締めようと話し、「私は立場上話すのですが、鉄もコンクリも木造もみんなええと思う。自分の家は最初プレハブ、今は木造(戸建てをやっていた大和団地の社長も務めたためらしい)ですが、いまの住宅の品質性能は同じ。あとは好みと営業活動。とにかく内輪喧嘩はよしましょう。うち(大和ハウス)は木造もあるのにしっかりせなあかん」と、他社には牽制球を投げ、自社の木造にははっぱをかけ締めた。

 4人の掛け合い漫才のような挨拶の軍配はやはり矢野氏より2年先輩の77歳・樋口氏か。他社には内輪喧嘩をよそうと呼びかけ、自社の木造には檄を飛ばすあたり、関西商法の強かさがある。

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葛西氏(左)を交えた鏡割り

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 パーティの席上で木造ファンの記者は矢野氏に声を掛けた。「矢野さん、山林保有面積で三井物産さんを抜いておめでとうございます」と。矢野氏は満面に笑みを浮かべ、「国内はこれから増やすのは難しいが、2040年には世界一の森林会社になる。中身で勝負」と世界を見ていた。

 ポラスグループの中内晃次郎代表からも面白い話を聞きだした。パーティで本所の皆さんが「木遣り」を披露したのだが、これを見ていた中内氏は「越谷にも木遣り保存会がある。うちの職業訓練校受講生に覚えてもらい、上棟式などで木遣りがやれないか考える」と話した。施主から了解を得られるかどうかだが、これはいい。ぜひ実現していただきたい。

 

 

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