「ザ・パークハウス グラン南青山」完成予想図
三菱地所レジデンスは6月4日、同社の都心のフラッグシップマンションシリーズ「ザ・パークハウス グラン」の第4弾「ザ・パークハウス グラン南青山」のモデルルームを6月6日にオープンすると発表した。東京メトロ表参道駅から徒歩4分の全101戸の規模で、「南青山5丁目」アドレスでは初の大規模物件。坪単価は800万円弱。
物件は、東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線表参道駅から徒歩4分、港区南青山5丁目に位置する7階建て全101戸(事業協力者住戸81戸含む)。専有面積は60.21~222.37㎡、価格は未定だが、坪単価は800万円弱。最大面積住戸は7億7,000万円の予定。竣工予定は2016年8月。施工は東急建設。デザイン監修はアーキサイトメビウス。
現地は財務省の職員宿舎跡地。「世界が息をのむ青山の邸宅」をデザインコンセプトに、外観はランダムに配置したマリオンと御影石の重厚感、彫の深い陰影デザインが特徴。
天井高5mを超えるエントランスホールには、ライムストーンを基調に、外観に用いた御影石などを使用し建物としての一体感と上質感を演出。エントランスホール正面の壁面には、植物の屈光性をテーマに漆黒に浮かぶ無数の線を描いた2つのモダンアートを配置。コンシェルジュカウンターの上部には、美しく穏やかな水の流れを表現した名栗仕上げのメタルアート、背後には歌川広重が描いた夕立を思わせるガラスのエッチングアートを配置している。
ソフト面では、1階のエントランスと地下のサブエントランスにはドアマンが待機。ポーターサービスも行うほか、居住者専用ハイヤーを配備。近隣のコレッツィオーネビル1階のカフェ「アニバーサリー」との提携によるカフェサービスも導入する。
住戸プランは90㎡台~110㎡台が中心。ミーレ社製食洗機、ドンプラハ社製水栓、ジャクソン社製バスタブを標準装備。6~7階は仕様レベルを上げ、24時間全館空調システム「エアロテック」を採用。
発表会に臨んだ同社・小野真路社長は、「ザ・パークハウス グランシリーズは用地取得競争が激しく、当初考えていた年間2~3物件の供給は難しいが、このほかにも数物件の計画がある。建築費は高止まりの状態」などと話した。「ザ・パークハウス グラン」シリーズは「三番町」「南青山高樹町」「千鳥ヶ淵」に次いで4物件目。
モデルルーム
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まず単価について。現地を昨年見た段階では「坪単価は800万円を超える」と書いたが、「800万円弱」というのは個人的には納得した。同社の皇居を見下ろす「唯一無二」の「千鳥ヶ淵」の坪800万円を同社の物件で超えてほしくなかったからだ。
公開された220㎡と115㎡のモデルルームの出来はいい。220㎡の建具・面材は額縁付きのマホガニー、115㎡のそれはナラ材。ドアの把手はコロンボ。久々に本物の億ションをみた。
「エアロテック」の採用は6~7年振りだそうだが、これもいい。専有部に約1畳大の機器のスペースが必要で、居住面積が広くないと採用は難しいとのことだったが、今後積極的に採用していくようだ。
事業協力者住戸について同社は詳細を明らかにしなかった。まさか相場が上昇したら分譲されるようなことにはならないと思うがどうだろう。
エントランスホール