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2015/09/17(木) 00:00

小田急×コスモスイニシア 「東林間」で素晴らしいリノベーションマンション

投稿者:  牧田司

 ①アリーナ エントランス.jpg
「リノグラン東林間アリーナ」エントランス

 小田急不動産とコスモスイニシアの初の共同リノベーションマンション「リノグラン東林間アリーナ/ブライト」が報道陣向けに公開された。小田急不動産がバブル期に企画して所有してきた築24年の賃貸マンション2棟をそれぞれリノベーションして分譲するもので、バブル仕様にコスモスイニシアのノウハウが融合した素晴らしいマンションに再生された。

 物件は、小田急江ノ島線東林間駅から徒歩2分、相模原市南区上鶴間六丁目に位置する4階建てアリーナ棟20戸(販売14戸)とブライト棟19戸(完売)の39戸。アリーナ棟の専有面積は62.02~84.18㎡。9月18日に分譲する2期1次(1戸)の価格は3,398万円(84.18㎡)、全体の坪単価は150万円台の前半。既存建物は1991年3月に竣工。改修工事は2015年1月。施工は大和小田急建設。売主は小田急不動産・コスモスイニシア。

 建物の診断・大規模修繕・共用部の改修・設備の一新・30年の長期修繕計画など一棟まるごとリノベーションを施し、設計変更にも対応する「オーナーズチョイス」を提案。クロス貼り、漆喰塗が体験できる「セルフリノベーション講座」が受けられ、スケルトンの段階で契約し、専門家のアドバイスのもと設計変更にともなう費用負担はローンに組み込めるようにしているのが特徴。

 アリーナ棟の現在の販売対象14戸のうちすでに7戸は販売済み。分譲対象外の4戸は賃借人が住んでおり、賃貸借契約が解除になった段階で分譲に切り替えることになっている。

⑨「大人の和み、が楽しい家」2.jpg
小上がり和室があるカリンのフローリングが施されたモデルルーム

⑦「リトルテーマパーク、が楽しい家」2.jpg
「リトルテーマパーク、が楽しい家」モデルルーム

⑥「リトルテーマパーク、が楽しい家」1.jpg
「リトルテーマパーク、が楽しい家」モデルルーム

◇       ◆     ◇

 バブル仕様の社宅がリノベーションにより分譲されたのは結構見ているが、賃貸マンションは初めてだ。〝さすが小田急〟というか、信じられないプランと設備仕様だ。いかにバブル期とはいえ、よくぞ平均で75㎡(アリーナ棟)、81㎡(ブライト棟)の賃貸を企画したものだ。

 外壁はもちろんバルコニー、階段はタイル張り。一部にはライトコート(吹き抜け)もある。住戸の天井高は2400ミリだが、2重床・2重天井で浴室の段差はほとんどない。当時分譲されていたら、坪単価は300万円台になっていたかもしれない。

 そんなレベルの高い賃貸をコスモスイニシアが最高のものに仕上げた。従前は外部とオープンになっていた地階の駐車場に電動シャッターを設置し、洗車スペースも設けた。設置はされていたが使用されていなかった地階のエレベータを利用できるようにし、駐車場から直接住戸へのアプローチも可能にした。アリーナ棟の駐車場の屋上はテラスに改修した。エントランス部分には高さ5メートルのイロハモミジなどの高木を配した。

 さらに、一部のモデルルームの床は無垢のカリン材のフローリングとし、キッチン天板はシーザーストーン、和室は小上がり仕上げ。食洗機も標準装備。

 販売を担当しているコスモスイニシア マンション分譲二部一課チーフ・田中一如氏は、「二月以降の来場者は131組だが、コンスタントに集客できている。周辺に新築物件が全くなく、やや離れているところでも2,000万円台、3,000万円台がほとんど。当社の物件がプライスリーダーになっている」と話した。

 記者は、いま新たに用地を取得して分譲マンションを建設するとしたら、坪単価は200万円を突破すると考えた。150万円という単価は極めて安い。ただ、こういったリノベーションマンションはそう供給されないはずだ。小田急とコスモスイニシアがコラボしたから実現した。

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セルフリノベーション体験イベント

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共有部のオープンスペース

⑩駐車場 ブライト.jpg
駐車場

 

 

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