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2015/09/30(水) 00:00

全建女 未来へつなぐ…次世代に伝えたい…テーマに全国大会

投稿者:  牧田司

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第25回全国建築士連絡協議会(代々木・オリンピックセンターで)

 日本建築士会連合会女性委員会(略称:全建女、委員長:永井香織・日本大学准教授)は9月25・26日、第25回全国建築士連絡協議会を開催し、「未来へつなぐ居住環境づくり」「次世代に伝えたい、こと・もの、くらし」をテーマに約200名の参加者が知見を深めた。

 大会では、今年のアピールとして、次の4点を採択した。

 ①これからの四半世紀を見据え、子供や高齢者が安心できる防災を強化した「居住環境づくり」の構築を目指す

 ②これから求められる「未来のくらし」を視野に入れた新しいくらしのあり方について取り組む

 ③震災復興報告の情報発信を通じ、忘れない・風化させない・続けていくことを基本に私たちを取り巻く「こと・もの・くらし」を見つめなおし、これからのくらしを守る

 ④性別や年齢、職種の枠を超えた様々な分野の専門家とのつながりの重要性を再認識し、これからの女性建築士の役割を次世代に伝えていく

 全大会の前に行われた記者会見で、永井委員長は、「25周年を迎えて毛色を変えて考えようと、初代委員長の村上美奈子さんに基調講演をしていただき、パネルディスカッションでは各界の20代から80代の方々にワークライフバランス、ユニバーサルデザインなどにも踏み込んだ論議をしていただき、今までのやり方にこだわらないこれからの四半世紀をどう暮らすのかの知識を深めたい。前回から取り組んでいる異業種との交流が私たちの発展のカギを握っているのではないか」などと語った。

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永井氏

◇      ◆     ◇

 「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」-啄木ではないが、わが故郷三重県の〝な言葉〟を聞きたくて三重県からの参加者4人、大森尚子氏(大森建築設計室)、森本千刈氏(エラ・プラン取締役)、浦山真美氏(建築設計事務所)、川北睦子氏(みえスマ理事長)に声を掛けた。ワークライフバランスについて聞くためだ。各氏のコメントを紹介する。(順不同)

 大森氏 わたしは東京出身。結婚を期に三重に移り住みました。設計事務所自営。個人住宅が主ですので時間のやりくりはできましたが、実家は遠く、母子家庭で4人の子どもを育てるのは大変でした

 森本氏 結婚して子供ができてから建築会社に就職しました。職場の仲間に建築士の資格を取得するよう勧められて取得しました。2級です。子育てはおばあちゃんに助けられました。おばあちゃんがいなかったら仕事は続けられなかったと思います

 浦山氏 工業高校を卒業して27~28歳で1級の資格を取得しました。わたしが経営者で、自宅で個人住宅の仕事ですからやってくることができました。結婚? わたし晩婚でして、最近45歳で結婚したばかりです

 川北氏 1級の資格は持っていますが、いまはNPO(みえスマ)の活動を通じて家づくりをサポートしています

 聞く時間が10分くらいしかなかったので、深く聞くことはできなかったが、建築士の仕事は自分で都合をつけて働けるからこそ仕事と家庭・子育ての両立ができるのだろうと思った。

 大森氏に三重県のPRをと勧めたら、「三重県は林業のさかんな県。ぜひ三重県産の木材を使って木造住宅をどんどん建ててください」と話した。

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左から川北氏、大森氏、森本氏、浦山氏(〝あのなぁ、そやなぁ、やっぱり三重の女性が一番ええなぁ〟-これは記者もそうですが、ある高名な作家が言いました)

“女性だからこそ”安心・安全の居住環境づくりを 女性建築士が全国大会(2015/3/2)

 

 

 

 

 

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