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2015/10/05(月) 00:00

大和地所レジ 北赤羽の川沿いで商住複合「パレ・ド・プラージュ」

投稿者:  牧田司

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「ヴェレーナシティ パレ・ド・プラージュ」完成予想図

価格の安さだけではない プランがいい

 大和地所レジデンス(旧社名:日本綜合地所)が分譲中のマンション「ヴェレーナシティ パレ・ド・プラージュ」を見学した。用途地域は工業地域だが、嫌悪施設はほとんどなく、隣接して島忠とスーパーOKの大型商業施設があり、敷地の南側には桜並木と新河岸川が広がる。坪単価198万円も割安感があり、プランもいい。全175戸のうち約150戸が契約済みというのも頷ける人気だ。

 物件は、JR埼京線北赤羽駅から徒歩11分、都営三田線志村坂上駅から徒歩13分、北区浮間五丁目に位置する13階建て全175戸。専有面積は66.00~90.00㎡、坪単価は198万円。竣工予定は2016年7月下旬。施工は長谷工コーポレーション。3月から分譲されており、これまで約150戸が販売済み。

 現地の用途地域は工業地域だが、マンションなどの住宅化が進んでおり嫌悪施設はほとんどない。現地も工場跡地だが、同社が1年半前に取得した約2.5haのうちマンション敷地約6,600㎡以外を島忠とOKに売却しており、店舗も完成済み。このため商住の複合開発であるのが特徴。建物は全戸南向きで、眼前には桜並木と新河岸川が開ける。

 住戸プランは、同社独自の約47㎡のオープンエアリビング付き(10戸)、奥行き約4mのオープンエアバルコニー付き(22戸)のほか、廊下幅はメーターモジュールを採用。省エネにも力を入れている。駐車場は平置きで60%弱の設置率。

◇       ◆     ◇

 このマンションの特徴は1階の10戸に約47㎡のオープンエアリビングが採用されていることだ。同社のオープンエアリビングはたくさん見てきたが、これほど広いのは初めてではないか。

 先日、三井不動産レジデンシャルの「立川」を見学したが、オープンエアリビングに似た「半ソト空間」の広さは約24㎡だった。今回のオープンエアリビングがいかに広いかが分かるはずだ。

 しかし、記者が感心したのは他の住戸プランだ。最近の建築費の高騰で、各社はショートスパンを多用し、コスト・グロス圧縮と利益の確保を図っている。3LDKの間口は6mくらいしかないのが増えている。ところが、今回の標準的な73㎡台の住戸の間口は約6.4m確保されている。

 これだけではない。全住戸とも廊下幅はメーターモジュールが採用されている。玄関の床は天然石で、食洗機は標準装備。

 坪単価も読み通りだった。現地の用途地域が工業地域であることや、その他総合的に評価して坪単価は200万円くらいなら売れると読んだ。嫌悪施設がなく、商住の複合開発を考慮すればかなり割安感がある。

 割安単価に設定できた理由は、同社が用地を取得したのはまだマンション適地の地価上昇が顕在化する前で、取得した約2.5haのうち今回のマンション敷地約6,600㎡以外を島忠とOKに売却して利益を確保したからではないかと記者は読んだ。

 同社はこれまで他社との差別化を徹底して行い伸びてきた会社だ。社名が変わってもその姿勢を堅持してほしい。

 

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