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2015/10/09(金) 00:00

東急不動産 都心立地に特化したリノベ事業に参入 第一弾は「六本木」

投稿者:  牧田司

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「マジェスタワー六本木」Dタイプ(55.48㎡)

 東急不動産は10月8日、都心3区を中心とした築浅の物件を再生して分譲する新しいブランド「MAJES(マジェス)」を立ち上げ、リノベーション事業に参入すると発表し、新ブランド第一弾の「マジェスタワー六本木」の報道陣向け見学会を行った。

 「MAJES(マジェス)」は、一般的なリノベーション事業とは一線を画したハイクラスの物件に特化・差別化するため、「majestic(威厳のある、堂々とした)」の意味を込めた。

 麻布、赤坂、青山、恵比寿、中目黒、代官山など人気都心立地が中心で、共用部の大規模修繕・バリューアップ工事を実施し、機能を修復するだけでなく、その立地に相応しいデザインを取り込み、物件の価値を高めていく。

 「マジェスタワー六本木」は、リノベする際に外構やエントランス部分の外壁を一新。シンボルツリーとして樹齢300年を超えるスペイン産オリーブの古木を配し、敷地内の高木の植え替えも行っている。また、アプローチ壁面、軒裏天井、エントランスホールなどのデザインも変更し、防災倉庫を新設している。

 専有部では、それぞれテーマが異なる5戸のモデルルームを設置。スタンダード、スーペリア、プレミアの3タイプを用意し、設備仕様も選べるようにしているのが特徴。

 現在約60戸が賃借人が住んでおり、賃貸借契約が満了となった時点でリノベし分譲していく。分譲坪単価は600万円台の半ばを予定。

 第2号物件として港区元麻布の低層マンションを販売する。年間1~2棟、売上100億円が目標。

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「マジェスタワー六本木」

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女性を意識した白が基調のタイプ

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Jタイプ(117.14㎡)

◇       ◆     ◇

  「マジェスタワー六本木」は国立新美術館の対面にある。記者も美術館を利用した際に、外観だけだがしっかり見学している。マンションというより SOHOやサービスアパートメントのような雰囲気があった。おそらく賃貸で総合設計の適用を受けた鹿島施工の物件はほかにないと思われる。

 モデルルーム4タイプのグレードはかなり高い。プレミアム仕様は床が大理石で、建具・面材は突板、キッチン天板は御影石を採用。間違いなく億ション仕様だ。

 他のタイプでは白と黒を基調にしたDタイプ(55.48㎡)だったと思ったが、これが素晴らしい。担当者に聞いたら、このタイプは人気が高いようだ。1億円くらいでないか。

 玄関は沓脱・上がり框がなくフラットで、石かタイル張り。玄関・ホールが広いのも特徴。床は直床。

 坪単価もリーズナブルなものだと思う。近く三井不動産レジデンシャルが分譲する「パークコート赤坂檜町ザ・タワー」は隈研吾氏がデザイン監修しており、坪 単価は1,000万円くらいではないか。それと比べたらかなり安い。隣接地には旭化成ホームズが8年前に分譲した建て替えの「アトラスタワー六本木」があ るが、当時の分譲坪単価は650万円くらいだった。  

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玄関・エントランス

 

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