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2015/10/15(木) 00:00

三菱地所レジ「花小金井ガーデン」 坪単価220万円はリーズナブル

投稿者:  牧田司

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「ザ・パークハウス 金小金井ガーデン」完成予想図

 三菱地所レジデンスが12月上旬に分譲開始する「ザ・パークハウス 金小金井ガーデン」を見学した。駅から徒歩7分の、周囲を第一種低層住居専用地域が取り囲む6階建て全468戸の規模で、同社としては東京都市部最大規模のマンション。坪単価は220万円。リーズナブルな単価で人気を呼ぶか。

 物件は、西武新宿線花小金井駅から徒歩7分、小平市鈴木町2丁目に位置する6階建て全468戸(ほかに3階建て共用棟あり)。専有面積は55.98~91.23㎡。最多価格帯は4,300万円台・4,400万円台。設計・監理・施工は長谷工コーポレーション。竣工予定は2016年7月上旬。

 最大の特徴は、駅から桜並木が美しい舗道から少し入った、周囲が第一種低層住居専用地域で、マンションの敷地のみが第一種中高層住居専用地域に立地している点だ。敷地は昭和36年に建設された4~5階建てのNTT社宅跡地で、用途地域が指定された昭和48年に、この社宅のみ建蔽率60%、容積率200%に指定された経緯がある。

 敷地は南北軸が約300mという細長いため、建物は東向きと西向きに配棟(全11棟)。建物の高さ規制は25mだが、18mに抑えているのも大きな特徴の一つ。

 コミュニティ活動を支援するため、東京学芸大こども未来研究所・鉄矢悦朗教授監修による「キッズルーム」、武蔵野美術大学・山中一宏准教授監修による「コミュニティルーム」などを共用部に配するほか、マンションとしては初めて日比谷花壇と植栽・装花でのコラボを実現。「街路庭園構想」をコンセプトに「四季の花壇」や街路、外構を整備する。

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「花とコニファーの散歩道」

◇       ◆     ◇

 シアターを見ながら「いったいいくらなら売れるか」を必死で考えた。花小金井はとにかく桜がきれいで、延々と続く舗道空間が素晴らしい。小金井公園、小金井カントリーも徒歩圏にある。西武新宿線のなかでもっとも好きな街の一つだ。

 しかし、都心へのアクセス、生活利便施設、分譲戸数の多さなど総合的に評価すると、坪単価は220万円くらいなら間違いなく人気になると読んだ。同じ駅圏で住友不動産が8年くらい前にやはりNTTの大規模社宅跡地を取得している。分譲はこれからだが、小金井公園に近接しており、坪230万円くらいになると考えている。一方で、地所は諸々のことを考えるとそこまでしないと判断したのだ。

 同社の担当者から220万円くらいになると聞いて、小躍りするくらい嬉しかった。高値追求もいいが、第一次取得者向けは価格を抑えられるだけ抑えるべきだ。

 住戸プランは、本日(15日)先に書いたようにショートスパンのプランが中心で、柱・梁型も出ていたのが気になったが、ディスポーザ、食洗機などは標準装備されている。

 ひとつ褒めたいのは「マンション家計簿」だ。これはなかなかよくできている。デベロッパーは数年前からエネルギーの「見える化」を進めているが、その多くは電気、ガスなどの光熱費に限られるものが多い。しかし、マンションに居住する場合、これだけでは不十分で、水道代、ゴミ処理費から車の維持管理費も含めるべきだとずっと思っていた。

 今回、同社のマンション家計簿には水道代や車の維持管理費なども書きこめるようになっている。今年のグッドデザイン賞ベスト100に選ばれただけのことはある。生ごみその他のゴミ処理費をどうカウントするかが課題だろう。さらに言えば、夫や妻の家事労働を金額に換算して表示できるようにすれば、「無償の愛」をどう評価するかという問題は残るが、いかに主婦(主夫)に過重な負担が掛かっているかが見えてくるはずだ。

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