「ノブレス赤羽」完成予想図
ナイスが分譲中の免震マンション「ノブレス赤羽」を見学した。同社は2005年以降、低層を除き免震を標準としてきたが、今年度から低層を含めすべての物件を免震とすることを決定した。今回の物件もそのうちの一つ。6月から分譲を開始しており、これまで20戸を契約、順調に売れている。
物件は、JR埼京線・湘南新宿ライン・京浜東北線・東北本線・高崎線赤羽駅から徒歩11分(東京メトロ南北線赤羽岩淵駅から徒歩7分)、北区志茂2丁目に位置する15階建て44戸(事業協力者用住戸8戸含む)。専有面積は26.91~66.18㎡、現在分譲中の住戸(16戸)の価格は3,890万~5,710万円。坪単価は260万円。入居予定は平成28年3月下旬。施工は木内建設。設計・監理は三輪設計。
現地は、北本通りに面しているが、敷地南側は基本的に高さが10m以下の第一種住居専用地域に指定されている。建物は1フロア3戸でコンパクトタイプ。ほとんどの窓は2重サッシを採用している。
同社の販売の責任者、横澤圭太氏は「免震が高く評価されており、販売は順調に進んでいる。東日本大震災で大きな揺れに襲われた仙台において、当社は22物件1,500戸以上の免震マンションを分譲している。震災時も地面が大きく揺れているのに建物はそれほど揺れていない画像を販売事務所でも公開しているが、皆さんその効果に一様に驚かれる」と話している。
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同社がすべてのマンションを免震にするというのは知らなかった。ナイスグループは、首都圏における免震マンション供給棟数はナンバー1で、全国でも、現在計画しているものを含めて70棟7,120戸の免震マンションを供給している。
横澤氏は帰りがけに、「お客さますべてに配っているものですが、来ていただくお客さまの命を守りたいという気持ちが込められたものです。これを持っていってください」と、ストラップ付きの「ミニホイッスル」をくれた。
もう20年も30年も昔だ。平田恒一郎社長がまだ役員になったばかりだったか、「うちは戸数など追わない。地域に信頼される企業としてナンバー1を目指す」と語ったのが記憶に残っている。愚直に安全・安心を追求する姿勢は貴重だ。