旭化成建材は11月24日、過去10年間に同社が施工した杭打ち工事3,040件に追加調査した12件を加えた3,052件の調査結果をまとめ国土交通省に報告。データ流用は、前回報告(11月13日)の266件から、追加調査で判明した6件を含め94件増え360件となった。
データ流用が多いのは東京都73件(前回51件)、北海道50件(同26件)、神奈川県35件(同30件)、埼玉県31件(同26件)、千葉県23件(同23件)、愛知県23件(同21件)など。前回は546件が継続調査中で、118件が調査不明となっていた。調査不明は今回も変わらず118件のまま。
同社の報告を受け、石井国交相は同日、「今回の報告により、旭化成建材がくい工事を施工した物件に関して、13日に報告があったものを含め、360件のデータ流用が行われていたことは、極めて遺憾。既にデータ流用が判明した物件も含めて、早急に安全性の確認を行うよう指示している」とコメントした。
マンション杭打ちデータ流用問題 闇の多重下請け構造浮き彫りに(2015/11/16)