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2015/12/02(水) 00:00

三菱地所グループ 「マンション家計簿」が地球温暖化防止活動環境大臣賞

投稿者:  牧田司

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平口環境副大臣(左)から表彰を受ける三菱地所レジデンス興野敦郎副社長

 三菱地所レジデンスと三菱地所グループ会社のメックecoライフの低炭素社会に向けた新築マンションの環境配慮の取り組み「soleco」と「マンション家計簿」が、環境省の「平成27年度 地球温暖化防止活動環境大臣賞」を受賞し、12月2日、表彰を受けた。

 同表彰は、環境省が平成10年度から行っているもので、地球温暖化対策を推進するための一環として、地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人や団体の活動を顕彰するもの。

 表彰部門は①技術開発・製品化部門②対策技術先進導入部門③対策活動実績・普及部門④環境教育活動部門⑤国際貢献部門-の5つで、平成27年度は173の応募に対して36件が受賞した。

 表彰式に参加した平口洋・環境副大臣は「わが国は13年度比で温暖化ガス排出量を2030年までに26%削減、2080年までに80%削減する目標を掲げている。長期にわたって大幅に削減する取り組みが必要で、国や地方自治体、民間企業、NPOはもちろん、国民一人ひとりができることを実践しなければならない。低炭素社会の構築のためみなさんは模範的な取り組みをされている」と祝辞を述べた。

 「soleco」は高圧一括受電と太陽光発電を組み合わせたハードの取り組みで、「マンション家計簿」は住戸ごとの冷暖房費、ガス、上下水道、家電の電気代、マンションの管理費やその他の費用を見える化したもので、マンション販売現場で累計60,000部を配布したことなどが評価された。

 授賞式に臨んだ三菱地所レジデンス経営企画部長・唐澤眞二氏は、「地道に取り組んできたことが評価されて大変うれしい」と話した。

 同表彰で三菱地所グループが受賞するのは平成16年度に続き2度目。ハウスメーカーではスウェーデンハウス、旭化成ホームズ(2度)、一条工務店、積水ハウス(2度)、東急ホームズ、大和ハウス工業(2度)などが受賞している。

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全受章者

◇       ◆     ◇

 同社が「マンション家計簿」を全マンション購入検討者に配布を開始した2013年だった。

 そのとき、記者は「ガソリンから上下水道、生ごみ、食品、酒・たばこ、耐久消費財、旅行・レジャー、医療、交通移動手段などすべての消費財・サービスも含めてCO2の排出量を提供できるようにし、低炭素社会を構築すべきだ」と書いた。当時の「マンション家計簿」には上下水道代やガソリン代は含まれていなかったはずだ。

 ところが、昨年だったか、マンションの販売現場でもらった「マンション家計簿」には上下水道代、マンション管理費、ガソリン代なども加わっており、その進化ぶりに驚いた。今年の「グッドデザイン賞ベスト100」に選ばれたのもうなずける。

 具体的な取り組みでは複層ガラス、節水型便器、エコジョーズ、食洗機(これは一部オプションかもしれないが)などは標準装備しているのではないか。

 今後の課題はやはり生ごみやその他のゴミ、耐久消費財、医療などのサービスを含めたCO2削減の見える化の取り組みだろうと思う。さらに言えば〝三菱地所のマンションを買ったら家計支出が減った、家事労働が少なくなった、みんな健康になった…〟というデータを公表してほしい。

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メックecoライフ・平野一博常務(左)と唐澤氏

 

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