先日は木場駅圏の最高峰マンションである野村不動産「プラウドタワー木場公園」について書いた。今回は、浦和駅圏だけでなく埼玉県の最高峰マンションともいえる三菱地所レジデンス・大栄不動産「ザ・パークハウス 浦和タワー」を紹介する。「最高峰」とは野村不動産の物件同様、建物の高さではなく値段がもっとも高いという意味だ。
物件は、JR浦和駅西口から徒歩4分(北口から徒歩3分)、さいたま市浦和区仲町1丁目に位置する20階建て全146戸(事業協力者住戸4戸含む)。敷地は大栄不動産のビルの跡地。専有面積は57.55~111.88㎡、坪単価は330万円台の半ば。竣工予定は平成29年3月下旬。設計・施工・監理はフジタ。デザイン監修は建築家の渡辺純氏。
現地は、駅西口からは徒歩4分だが、利用時間が7:00~24:15で、ICカード専用の北口からだと徒歩3分の立地。商業地域の一角。建物はV字型の免震構造。住戸は東南向き・南向き、南西向き。
11月に供給した第1期1次106戸と追加供給した第1期2次18戸の合計124戸に対して141件の登録が入った。
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まず価格から。バブル前はともかく、バブル崩壊後の埼玉県のマンションでもっとも坪価格が高いのは、今年に入って浦和駅から徒歩5分で住友不動産が分譲した「シティハウス浦和高砂」(95戸)で約290万円だ。
それを三菱地所レジデンスは軽々と超えた。埼玉県で平均坪単価が300万円を突破したのは少なくともバブル崩壊後では初めてだ。浦和駅の南口では再開発計画があるが相当先になるはずで、今回の物件が埼玉県の最高単価マンションとなる。この記録は当分破られないはずだ。
売れ行きもいい。供給124戸に対して141件の登録があった。V字型の突端に位置する90㎡超の住戸を含む12戸は億ションで、これまた埼玉県の最多億住戸マンションになる。
売れ行きがいいのは、それだけユーザーに評価されているということだ。商業エリアであるにも関わらず、嫌悪施設とは何かというもんだいもあるが、記者が見た限りではほとんどない。昔ながらの街並みも残っている。設備仕様も総じて高い。これも評価されたはずだ。
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三菱地所レジデンスは浦和駅圏でもう1物件「ザ・パークハウス浦和東仲町」(51戸)を分譲しており、こちらも第1期30戸に対して38件の登録が入り即日完売した。こちらは駅東口から徒歩6分の14階建て。専有面積は65.28~84.06㎡。坪単価は270万円弱。