「クレヴィア豊洲」完成予想図
伊藤忠都市開発(事業比率65%)・セコムホームライフ(同30%)・三信住建(同5%)が2月下旬に分譲する「クレヴィア豊洲」を見学した。マンション業界初のオキュラスリフトを活用した体験型マンションギャラリーが話題となっているが、記者はコストパフォーマンスが高いマンションとして評価したい。
物件は、東京メトロ有楽町線豊洲駅から徒歩11分、江東区東雲1丁目に位置する14階建て133戸。専有面積は56.37~83.44㎡、価格は未定だが坪単価は285万円前後の予定。竣工予定は2017年2月下旬。設計・施工は大末建設。
現地は、豊洲駅と東雲駅のほぼ中間で、目の前に24時間営業のイオン東雲店があり、その背後に東雲のタワーマンション群がある。
建物は全戸南向きで、ユーティリティシンク、食洗機、ディスポーザ、バックカウンター・吊戸棚、ミストサウナ、セコム・セキュリティ収納庫などが標準装備。メインの間取りは70㎡の3LDKだが、間口は6300ミリ以上。二重床・二重天井。
マンションギャラリーでは、世界初の感情認識パーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」が出迎えてくれるほか、オリジナルユニットセレクトシステム「TSUKURIE(作る+家)」によるプランセレクト、最新の3DヘッドマウントディスプレイOculus Rift(オキュラスリフト)を活用した体感型バーチャルモデルルームなどが用意されているのも特徴。
◇ ◆ ◇
体感型マンションギャラリーについてはプレスリリースを参照していただきたい。記者はマンションのプレスリリースをそのまま記事にすることはほとんどない。記者の役割は、商品を提供する企業と消費者をつなぐことで、企業の意図とはまた違った視点、つまり消費者の視点が欠かせないと思っている。
その観点からいえば、プレスリリースはあくまでプレス向きに発信するもので、直接消費者にアピールするものではない。どれだけ巧みな宣伝をしようが、それをコピー&ペーストして記事にしようが、肝心の商品企画が劣っていれば消費者の心をとらえることはできない。商品の良し悪しは現場に足を運ばないとわからない。
今回の場合でいえば、285万円前後の坪単価と設備仕様レベルを秤にかけ、極めてコストパフォーマンスが高いことを発見した。商品価値が高いからこそ、世界初の体験型マンションギャラリーが生きてくる。
記者は個人的には湾岸が好きになれないのだが、今回のマンションは若年層には受けるのではないか。通学区の有明小・中学連携も人気があるそうだ。豊洲駅のマンション相場は坪300万円をはるかに突破しており、これから分譲されるタワーマンションは400万円を超えるのは間違いない。
世界初の感情認識パーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」