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2016/03/25(金) 00:00

同床異夢の実態まざまざ 野村アーバン「定年退職後の夫婦の生活」調査

投稿者:  牧田司

 野村不動産アーバンネットが「定年退職後の夫婦の生活」と題する意識調査結果をまとめ公表した。

 厚生労働省「2015年 高年齢者の雇用状況」集計では、60歳定年の企業の定年到達者のうち、継続雇用された者は82.1%に達している一方で、役職定年制を導入する企業も増えており、50代から働き方が大きく変わりつつある家庭に焦点を当て調査したもの。調査対象は首都圏、関西圏に在住するサラリーマン・元サラリーマン世帯の50代~60代の夫婦。有効回答数は2,060人。

 ①定年後のイメージについて、妻は夫よりも、定年退職後の生活にネガティブなイメージを持っている②夫婦円満の秘訣について、夫婦生活の幸福を実感できる3つの習慣は「できるだけ会話をする」「一緒にご飯を食べる」「相手を尊重する・思いやる」③定年準備について、退職準備の3つのお役立ちキーワードは「住まい」「趣味」「健康」④定年後の住まいについて、定年したからこそ住みかえたくなる3つの理由は「バリアフリー」「子供との近居」「今の家が広すぎる」-などが詳細に報告されている。

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 レポートは10ページに上るもので、まず、ポジティブな項目では14項目のうち13項目で夫の回答が妻よりも多い結果となったと報告。定年後「自分の趣味や楽しみを第一に生活を送れそう」は夫の48.5%がイメージしているのに対し、妻は27.7 %となり、「自分の夢や目標に思う存分チャレンジできそう」とイメージする夫が37.2%なのに対し、妻 は18.6%となっている。

 一方、ネガティブな項目では、16項目のうち14項目で夫より妻のほうが多くイメージしている。

 「親の介護など時間が増えそう」と妻の40.0%が答えたのに対し、夫は23.9%で、「病気や体力の衰えなど健康面での不 安が増えそう」は妻の71.2%がイメージするのに対し、夫は57.4%となった。

 レポートは、この差について「長いサラリーマン生活から一転、新たな生活への期待感を感じている男性に対し、女性は、より現実的な心配事が頭に浮かんでいる」としている。

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 ズバリ記者自身のわがまま、身勝手を突かれているようで読み進むのが結構つらいレポートだ。同床異夢とはこのことを言うのだろう。

 調査結果の詳細は、60歳からの住みかえサイト「ノムコム 60→」(http://www.nomu.com/60/survey/vol02_1.html)で紹介されているのでそちらをどうぞ。

 

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