RBA OFFICIAL
 
2016/04/21(木) 00:00

明和地所 新ブランド〝ラベルヴィ〟 第2弾「王子」も好調スタート

投稿者:  牧田司

des_main01.jpg
「クリオラベルヴィ王子」完成予想図

 明和地所が3月中旬に分譲開始した「クリオラベルヴィ王子」を見学した。同社の新ブランド〝ラベルヴィ〟の第2弾で、全36戸のうち21戸が分譲済みで、好調なスタートを切った。

 物件は、JR京浜東北線王子駅から徒歩3分、北区栄町に位置する5階建て全36戸。専有面積は32.68~48.69㎡、坪単価は320万円。現在分譲中の住戸(6戸)の価格は3,398.7万 ~4,496.4万円(35.13 ~48.38㎡)。竣工予定は平成29年3月中旬。設計はいしばし設計。施工は坂田建設。

 現地は準工地域で、建物は内廊下方式で住戸は南向きと北向きがほぼ半々。2重床・二重天井で、天井高は2400~2600ミリ。2LDKは食洗機付き。

 3月19日から分譲が始まっており、これまでに1LDKを中心に21戸が分譲済み。9割が実需。

◇       ◆     ◇

 年明けの真っ先に同社の新ブランド〝ラベルヴィ〟第1弾「ラベルヴィ市ヶ谷」を見学した。記者の好きな「ボレロ」の作曲家であるラヴェルと、これまた大好きな「四季」の作曲家ヴィヴァルディを足して割ったような名前にほれ込んだからだ。

 明和地所といえば創業社長の故・原田利勝氏とその右腕だった高杉仁氏を思い出し、原田氏にそっくりの息子さんの現社長・原田英明氏も含め、その風貌からはとても繊細な名曲を連想できないのだが、その落差がまた面白く、喝さいを送りたくもなった。

 もう時効だから書くが、原田氏を取材するのは本当に怖かった。何せ柔道家だ。石もて追われるように大京を去り同社を立ち上げたのだが、怒り出すと止まらないところがあった。一度、当時の大京社長だった横山修二氏との和解を勧めたことがある。そのとき、原田氏は烈火のごとく怒り「なんで俺が頭を下げなくちゃいかんのだ」と一喝された。

 高杉氏は、マンションのイロハを教えていただいた恩人なので怖くはなかったが、容貌は原田氏をはるかに上回っていた。本人もそれを自覚していた。どこかの組長の肩書のほうが似合っていた。その鬼の形相が明和地所を立ち上げたとき、横浜駅前の喫茶店でホロホロと涙したのを今でも忘れない。しばらく会っていないが、すっかり好々爺になっているはずだ。

 とにかくこの会社が好きなのだ。「国立」の問題が起きるまでは商品企画でも業界をリードした。今でこそディスポーザは当たり前だが、最初に100㎡マンションの「三鷹」で標準装備したのは同社だ。

 話を元に戻す。おっとり刀で駆けつけた「市ヶ谷」の単価(坪単価400万円)を聞き、モデルルームを見て、記事にも「もう少し設備仕様〝ラヴェル〟を上げてもよかったかもしれない」と書いたように、〝果たして大丈夫か〟と思った。

 ところが、何と「市ヶ谷」は3月末までに完売となった。今回の「王子」の販売を担当しているプロジェクトリーダー・車谷尚亮氏も「最初はやや高いとも思ったが、価格は全然問題なかった。もう少し高くても売れた。ほとんどが実需」と正直に語った。

 今回の「王子」も「1LDKはよく売れた。グロスがやや張る2LDKが勝負」(車谷氏)のようだ。

 モデルルームは「市ヶ谷」と同じで、記者は坪単価320万円の「王子」なら設備仕様は納得できる。京浜東北線で坪単価300万円以下はバス便か、隣の足立区や荒川超えの川口以遠でないと無理だと思う。

明和地所 コンパクトの新ブランド〝ラベルヴィ〟「市ヶ谷」で第一弾(2016/1/4)

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン