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2016/05/02(月) 00:00

「ららぽーと」に隣接 坪単価230万円でも人気 シニア向けフージャース「柏の葉」

投稿者:  牧田司

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建築中の「デュオセーヌ柏の葉キャンパス」(左後方が「ららぽーと柏の葉」、右後方が三井不動産レジデンシャルのマンション群)

 フージャースコーポレーションが分譲中の所有権付きシニア向けマンション「デュオセーヌ柏の葉キャンパス」を見学した。駅から徒歩5分、「ららぽーと柏の葉」に隣接する全266戸で、坪単価230万円ながらすでに約4割が分譲済み。好調な売れ行きを見せている。

 物件は、つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅から徒歩5分、柏市の柏北部中央地区一体型特定土地区画整理地内にある15階建て全270戸(住戸266戸、店舗4戸)。現在分譲中の第3期(40戸)の専有面積は54.00~80.06㎡、価格は3,378万~6,198万円(最多価格帯3600万円台)。竣工予定は平成29年2月下旬。設計・監理・施工は長谷工コーポレーション。

 入居条件は満50歳以上で、自身で身の回りのことができ、共同生活が可能な人(複数入居の場合、1名がこの条件を満たしていること)。管理費は39,040円~57,880円(入居者1名増加につき追加ライフサービス費23,000円)。食費代は1人当たり1日3食(朝食480円、昼食580円、夕食680円)・30日/52,200円(予定)。

 現地は、駅前の「ららぽーと柏の葉」に道路を挟んで隣接。建物はロの字型で内廊下方式を採用。店舗や訪問介護事業所のほか、共用施設として天然温泉付き浴場、レストラン、ビリヤードラウンジ、プレイラウンジ、ブックラウンジ、カラオケルーム、カフェラウンジ、ゲストルームなどが整備される。

 住戸は南向き中心に東向き、西向き、北向き。設備仕様は玄関ベンチ、ローリングトイレドア、全居室とも引き戸、緊急コールボタン、ライフセンサーなど。24時間の見守りサービスが受けられる。

 昨年夏から分譲が始まっており、販売担当者は「シニア向けとしてはものすごい販売スピード。来場者は約700件。東葛エリアの方が中心だが、都内の方も多い。購入者は野田市、安孫子市の方の歩留まりが高い。売れ行きは3,000万円台がとくに人気で、4,000万円台のグロスの壁がややある」と話している。

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完成予想図

◇       ◆     ◇

 同社の所有権付きシニアマンションを見学するのは「みらい平」に次ぎ2回目だが、「みらい平」よりはるかに進化しているという実感がした。

 何より立地条件がいい。「みらい平」はいかにも郊外型で、周辺に生活利便施設も乏しい。

 一方の「柏の葉」は、公民学が連携して未来都市づくりを進めており、首都圏のなかでもっとも成長力が高い街だと記者は思っている。向こう数十年にわたって成長が約束されている都心立地とそん色ないエリアだ。

 そして、何よりも〝施設〟の雰囲気が漂う民間有料老人ホームやサ高住と異なっているのがいいし、設備仕様も普通の分譲マンションと変わらない。ローリングドアは健常者が利用するのにも便利だ。

 分譲坪単価もドンピシャリだった。つくば研究学園で他の取材があったためアポなしでモデルルームを訪ねたのだが、「坪単価は230万円でどうですか」という記者の問いに担当者は「その通り。230万円強」と話した。

 普通のマンションより単価は高いかもしれないが、それでも売れるということは所有権付きシニアマンションがユーザーに支持されつつあるということだ。爆発的に供給が増えることにはならないだろうが、供給が増えて認知度が高まればしっかりと市場に根を下ろすのではないか。シニアの住まい方の選択肢がもう一つ増えるのはいいことだ。

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天然温泉付き大浴場

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