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2016/06/29(水) 00:00

「ライオンズ関町北グランヒルズ」で見た 第4世代の大京パッシブデザイン

投稿者:  牧田司

関町北グランヒルズ 外観.jpg
「ライオンズ関町北グランヒルズ」

 大京が2009年から積極的に取り組んでいるパッシブデザインの最新の第4世代マンションの一つ「ライオンズ関町北グランヒルズ」を見学した。従来の換気機能付き玄関ドアには新たに花粉やPM2.5に対応できる専用フィルターを採用しているほか、150Ø×2を標準装備。産学連携による様々な実証実験の結果、見える化・数値化も一段と進化している。

 物件は、西武新宿線武蔵関駅から徒歩6分、練馬区関町北二丁目の第一種中高層住居専用地域に位置する5階建て全42戸。第3期2次(戸数未定)の専有面積は64.67~72.42㎡、坪単価は285万円。これまで約7割が契約済み。第3期2次の分譲予定は7月上旬。竣工は平成28年3月18日。設計は安宅設計。施工はノバック。

 現地は、戸建てや中低層のマンション・アパートなどが建ち並ぶ閑静な住宅街の一角。敷地は3方道路の南北に細長い形状で、建物は東側道路から約7mセットバックさせ、その間は緑地や専用駐車場、専用テラスに充てている。

 外壁は上質感のある自然石を採用しているほか、陰影の深い山型タイルを使用。

 商品企画は、同社が2009年から取り組んでいるパッシブデザインをフル装備。換気機能付き玄関ドアには花粉やPM2.5に対応できる専用フィルターを初採用。バルコニー側には150Ø×2を標準装備。このほか、通気ルーバー付きドア、換気ストッパー付きサッシ、グリーンカーテン用のフックなども採用している。

 設備仕様では、二重床・二重天井、リビング・居室天井高2.55m、ディスポーザー、食洗機、御影石のカウンタートップなど。

 日大やLIXILなどとの産学連携による様々な実証実験の結果、見える化・数値化も一段と進化しており、①グリーンカーテンによる納涼効果は最大で10°C②グリーンカーテンにより紫外線は100%カット③エアコンを使用せずに室温は28°C以下④電気代使用料最大12%削減-などの実証結果が得られている。

◇       ◆     ◇

 ゴミ置き場のことから書く。記者はマンションの記事ばかり書いているが、悲しいかな、ゴミ置き場のことは全くといっていいくらい知らない。同社の担当者に案内されて、いかに同社と管理会社の大京アステージが連携して顧客満足に応える取り組みを行っているかを知った。

 他社も行っているかどうかわからないが、ゴミ置き場には脱臭装置がついており、蛇口もあった。ゴミを分別する大きな棚というか台もあった。

 管理人がゴミの仕分けに忙殺されて、日常の管理業務ができなくなることを避けるために、ゴミ置き場も各自治体のごみ収集体制に合わせてしっかり設計するのだという。管理の室を向上させる一環だということだった。

 共用部分には、非常時のことも考慮してトイレを設置することを同社は標準にしていることも聞いた。これも知らなかった。

 次に単価だが、坪300万円はないと思ったが、その通りだった。しかし、これから分譲される物件は限りなく300万円に近付くはずだ。

 パッシブデザインについては、みんな分かっているつもりでも実はあまりよく分かっていないはずだ。地味な取り組みだが、じわじわと浸透していくに違いない。

 

 

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