三井不動産レジデンシャルが近く分譲開始する都市型戸建て「ファインコート玉川学園前スカイプレミア」と「ファインコート町田旭町一丁目」を見学した。
まずは前者から。物件は、小田急小田原線玉川学園前駅から徒歩5分、町田市玉川学園7丁目の第一種低層住居専用地域(建蔽率40%、容積率80%)に位置する全11区画。土地面積は125.20~136.07㎡、建物面積は98.70~108.01㎡、価格は5,000万円台の後半から7,000万円台の前半の予定。建物は平成28年4月に竣工済み。構造は木造2×4工法。施工はエステーホーム。分譲は7月下旬の予定。
現地は、駅から物件入り口まで比高差にして約20m、さらにヒルトップまで2~3層くらいある高台立地。この坂と高台であることを生かし、敷地を37坪以上にし、建物はお互いが見合いしないように配置、全体として開放感のある配棟計画にしているのが特徴。電動シャッター車庫付きとビューバルコニー付き住戸が各3戸。
住戸プランは、「はぐくみプラン」を採用。外構にはハーブなどエディブルガーデンを設置、キッチンサイドの和室は置き畳式とすることで子どもの遊び場など多目的に使用できるようにしており、リビングin階段、フリーウォールを採用。
同社地域開発事業部営業室主査・朝日奈隆氏は、「敷地は元個人のお宅。高級住宅街として知られている玉川学園の駅近では、当社も含めて供給がほとんどなく、しかも文教地区の高台立地。このような物件を待ち望んでいらっしゃった方を中心にかなり広域からの反響がある」と話している。
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マンションにすれば7~8層に当たる坂は気になるところではあるが、もともと玉川学園は坂の多い住宅地だし、これほど駅に近い分譲戸建てを見たことはない。ビューバルコニー付き住戸からは玉川大学のキャンパスが望める。
外構が豊かなのは〝ファインコート〟の特徴でもあるが、感心したのは擁壁付きの住戸にハーブや低木を植えた植栽ゾーンを設けていることだ。まずこのような工夫・配慮は他のデベロッパーはあまりやらない。コンクリートの擁壁がむき出しになっている建物が多い。
建物デザインは、フランク・ロイド・ライトに代表されるプレーリースタイルを採用。スリット窓を連続させたり、水平ラインを強調したモールディング、幅広の縦窓柱などを多用したりしているのが特徴。
人気になるのは必至と見た。