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2016/07/01(金) 00:00

野村不動産 都市型商業施設「GEMS神田」開業 今後も続々13物件

投稿者:  牧田司

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「GEMS神田」

 野村不動産は7月5日、都市型商業施設シリーズ第4弾となる「GEMS神田」をオープンする。神田駅から徒歩5分の8階建て全9店舗の飲食ビル。飲食店を縦に積み重ねたような形態が特徴で、周辺のオフィスワーカーや居住者が普段利用できるような店舗づくりがコンセプトで、同社は今後も年間6棟くらいのペースで拡大していく。1日、オープンを前に報道陣や関係者に公開された。

 同社の都市開発事業本部商業施設事業部担当執行役員・横山英大氏は、「当社の向こう10年間の経営計画で商業施設の拡大を成長戦略の柱に掲げ、3,000億円の投資を行うことを発表しているが、この『GEMS』もその一つ。これまで稼働した3物件とも絶好地用で、すでに着手しているものも13物件にのぼっており、これから続々オープンする」と語った。

 この日は、報道陣のほか地元の関係者・オフィスワーカーなど500名を呼び、大試食会を行った。

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左から野村不動産都市開発事業本部商業施設事業部長・中野康光氏、山内氏、原田氏、横山氏

◇       ◆     ◇

 「GEMS」は一見して、至るところにある狭小敷地の雑居ビルと変わらない。しかし、用地の仕入れから、設計施工-営業(リーシング)・運営まで同社と同社グループが綿密な計算の上で展開しているという点ではこれまでにないビジネスモデルだ。飛躍的に拡大している「PMO」と同様、事務所ビルや飲食ビルのありようを一挙にかえる可能性を秘めていると思う。

 GEMSのスタッフは7人だそうだ。スタッフが自らの足で店舗を駆けずり回り、経営者を説得し提案し

 開発(仕入れ)から設計施工-英儀容・運営まで一貫体制で展開しているのも大きな特徴だ。スタッフは7人だという。

 スタッフの女性に聞いた。毎週5件くらいは飲食店を利用してサーチしているという。5×7×4×12=1,680件。つまりGEMSのスタッフは年間にしてこれだれの飲食店の情報を仕入れているということだ。

 これはすごい。横山氏は「1週間に1物件くらい仕入れたい。プラウドを超えたい」と冗談交じりに話したが、この部署はすごいことをやるかもしれないと思った。単なる飲食の情報だけでなく、土地や経済、世の中の動きを最前線でキャッチしているからだ。

◇       ◆     ◇

 発表会では、1階にオープンする「ワイン食堂八十郎 神田鍛冶町」を経営するジー・フィールド社長・原田智昭氏と紀行作家・山内史子氏のトークショーが行われたのだが、その前にあいさつした横山氏が「これは余談ですが」と、山内氏との小さいころのエピソードを暴露した。これが最高に面白かった。

 横山氏はやおら「山内さんとは小さいころからの友だちで、風呂も一緒に入ったことがある」と話したのだ。

 この話に記者は敏感に反応した。もちろん、記者も小さいころは、ルノワールの描く裸婦の農夫のような、あるいは縄文時代の土偶のようなムチムチの母親と一緒に風呂に入ったし、おばあちゃんと一緒に寝ていたので、干し葡萄のようなしなびた乳首を鼻の穴の中に入れ、フンと力を込めて水鉄砲のように鼻から吐き出す遊びをやっていた。祖母に「女性」を感じたことはなかったが、5~6歳のころには同年代の女性を異性として感じていた。フォークダンスで彼女と手を握れるのがとても嬉しかった。

 なので、横山氏と山内氏が一緒に風呂に入るなど信じられなかった。会見後に改めて聞いたら、横山氏は「わたしの親戚が銭湯で、たまたま小学生の低学年の頃、彼女と一緒に風呂に入った。女? 全然意識しなかった。山内さんのお兄さんはわたしと一緒の野球部員で、彼女は双子の弟だと思っていた」と話した。これに対して山内さんは「野球部のマネージャーをやっていました。横山さん? 全然(男だと)意識などしなかった」と答えた。(双方とも意識しなかった割には、よく覚えている)

 山内さんは「週に一斗ですから、一日一升は飲む」という酒豪だそうだ。

◇       ◆     ◇

 記者はカキが大好きで、「カキ」と聞いただけでパブロフの犬のように条件反射し食べずにいられなくなるたちだ。財布が許せば10個くらいは平気で食べる。とはいえ、日本一おいしいカキはわが故郷・三重の世界ブランドの的矢のカキだと思っている。〝山椒は小粒でもぴりりと辛い〟のたとえそのものだ。そんじょそこらのカキと一緒にしてほしくない。

 そしてこの日、6階に生カキが食べられる店があると聞いたので早速駆けつけた。6階の「GARDENS」で、三陸のカキだった。その店で勧められたのが〝東松島の日本一のカキ〟だった。記者の自尊心を刺激した。〝そんなバカな〟。恐る恐る1個食べてみた。これには降参した。最初はものすごくやさしい味だが、そのうちに深くてミルキーな味が口の中に広まった。もいえぬ、それでもお前は生きているのか、男なのか女なのかといった性、あるいは生の根源を問われるような味と香りだ。母親の母乳はきっとこんな味だったのではないかという気持ちにもさせられた。2個で950円だ。ほかのカキも2個食べて全部で5個食べた。安くはないが、これを食べたらほかのカキなどどうでもいい。白ワインも2杯飲んだが、南アフリカ産で酸味が利いてなかなかおいしい酒だった。

 勘定を払おうと思ったら、何とただでいいという。プレス向けに無料で試食・試飲できるということだった。(ならばあと3個くらい食べておくべきだったか)

 ただと聞いて安心はしたが、この日は記事を書くために来たのだから、もう帰ろうとしたら、この店のスタッフが「ライバルは2階」と話したので、そのライバル店にも寄って、福岡県の地元しか飲めないという日本酒「山の寿」と、前菜の三種盛を頂いた。この店のトウモロコシのムースは絶品。トウモロコシを一度焼いてからムースにしているのだそうだ。芋焼酎でも、焼き芋焼酎がおいしいのと一緒だ。この店もお勧めだ。ほかの店は見る余裕がなかった。

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〝東松島の日本一のカキ〟

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「GARDENS」

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「ワイン食堂八十郎 神田鍛冶町」

 

 

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