「リオ2016オリンピック・パラリンピック がんばれ!ニッポン!®号」
JOC・JPCゴールドパートナー全15社は8月1日から9月15日、日本オリンピック委員会(JOC)、日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPC)とともにJR山手線で「リオ2016オリンピック・パラリンピック がんばれ!ニッポン!®号」を運行し、リオデジャネイロ2016 オリンピック・パラリンピック日本代表選手団を応援する。
電車内のフロア(床)には競技フィールドのイメージが施され、中づり・まど上にはJOC・JPCの協力により選手の写真などを掲出し、オリンピック・パラリンピックの臨場感を提供する。
車両は8 月1 日(月)~8月25日(木)はオリンピック仕様、8月26日(金)~9月15日(木)はパラリンピック仕様となる。
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運行に先立って1日午前中、メディア向けに車両が公開された。
車両の外も内もオリンピック・パラリンピック一色に染められており、印象的な競技場面や選手の表情が生き生きと表現されており、コピーが簡単明瞭でなかなかいい。
一部を紹介する。「地球の裏まで想いは届くと信じたい。非科学的でも。」「応援してるほうが、もらってる気がする。」「勝ち負けだけじゃない。人生とたぶん同じだ。」「勇気をもらった。ぼくらにはなにを返せるだろう。」
ゴールドパートナー15社のそれぞれの広告も、オリンピック・パラリンピックを機会に一儲けしようなどといった露骨な広告は皆無とはいいがたいが、ほとんどは控えめな公共的な広告ばかりで好感が持てる。
わが住宅・不動産業界からは三井不動産(LIXILもそうかもしれないが)が15社に名を連ねており、広告も近づいてみないと「三井不動産」の広告かどうかわからないはずだ。
運行されるのは51編成のうち1編成だから、確率的には2%くらいの割合でこの車両に乗れるかもしれない。宣伝費にいくらかかるのかはもちろん非公開。
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一つだけ腑に落ちないものがある。日本が出場する競技はオリンピックが全28競技のうちハンドボールを除く27競技。パラリンピックは全22競技のうち17競技。
このうち車内で紹介されているのは、1両目が体操で、2両目がレスリング・ウェイトリフティング、3両目がバレーボール、4両目がラグビー、5両目がバスケットボール、6両目がバトミントン・フェンシング、カヌー・射撃、7両目が卓球・アーチェリー・馬術、8両目がトライアスロン・ボート・セーリング、9両目が柔道、10両目が水泳、11両目が陸上の19競技。
サッカー、シンクロナイズドスイミング、ホッケー、水球、重量挙げ、自転車、ボクシング、ゴルフ、テコンドーなどが入っていない。ひょっとすると格闘技のようなタトゥーを礼賛するような、あるいはまた全身が広告塔のような競技が除外されたのかもしれない。