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2016/08/26(金) 00:00

大和ハウス 沖縄のマンション好調 契約者の65%が県外/浜松町に疑似体験サロン

投稿者:  牧田司

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「ジ・オーシャンテラス豊崎」完成予想図

 大和ハウス工業(事業比率50%)・大京(同40%)・コスモスイニシア(同10%)は8月26日、沖縄県豊見城市のマンション「ジ・オーシャンテラス豊崎 シーサイドテラス」を8月27日から販売開始するのに伴い、東京サテライトオフィス「東京インフォメーションサロン」でVR(仮想現実)を用いて沖縄での暮らしを疑似体験できるプレゼンテーションシステムを導入すると発表した。

 同システムを導入するのは、昨年12月から分譲を開始し、早期完売した「ジ・オーシャンテラス豊崎 サンセットテラス」(102戸)でも首都圏から沖縄への移住・セカンドハウス需要があると見込み、「東京インフォメーションサロン」で営業活動を行った結果、契約者の約7割が県外居住者(うち約5割が首都圏居住者)だったことによるもの。

 VRは、那覇空港に到着後、夫婦二人で「美らSUNビーチ」を散歩したり、海の家での食事、子世帯とのバーベキューなど楽しんだりするシーンが約3分間にまとめられている。

 「ジ・オーシャンテラス豊崎」は、沖縄県豊見城市字豊崎に位置する14階建て全102戸。専有面積は63.21~113.68㎡、予定価格は2,600万円台~8,900万円台、坪単価は185万円の予定。設計・施工・監理は大林組。竣工予定は2017年9月下旬。

 「東京インフォメーションサロン」は都営大江戸線大門駅から徒歩1分、港区浜松町2丁目の浜二ビル2階。

「東京インフォメーションサロン」.jpg
「東京インフォメーションサロン」

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使用イメージ

◇       ◆     ◇

 ニュース・リリースの多さでは他のハスウメーカーやデベロッパーを圧倒する大和ハウスだが、マンションのモデルルーム見学会はほとんど皆無だ。今回もモデルルームはなし。VR体験サロンの開設を告知する発表会だったが、それでも多くのメディア関係者が駆けつけていた-デベロッパーはまずこれほど集まらない-さすが大和ハウスというべきか。記者自身は、これまでもVRに似たようなものを体験しているので、それよりも沖縄のマンション市場の実態を聞くのが主な目的だった。

 その成果は十分得られた。驚いたのは売れ行きと県外購入者比率の高さだった。昨年末から分譲開始した「ジ・オーシャンテラス豊崎 サンセットテラス」(102戸)は坪単価160万円で半年もたたずに完売。現地を見ないで購入した人も17人いたという。

 購入者の居住地は県外が65.4%を占めた。購入目的はセカンドハウスが50%を占め、資産運用が15%、居住用が35%だ。セカンドハウス用に購入した人は、50~60歳代が中心で、リタイア後の移住を考えている人も多いというのが特徴のようだ。これは明らかに首都圏近郊のリゾートマンション市場と異なる。

 そして今回の「シーサイドテラス」。単価は明らかにされていないが、「サンセット」より15万円高い185万円くらいに設定される模様だ。これまたすごい。同社は数年前、オリックス不動産、大京の3社同社の30階建て「RYU:X TOWER(リュークスタワー)」全676戸を坪170万円で早期完売した実績があり、マーケットを熟知しているからこその今回の単価設定になったのだろう。

 発表会で同社マンション事業推進部販売推進部部長・土井徹氏は、沖縄県での事業展開について「今後も年間200戸くらいを供給していきたい」と話した。沖縄での絶対的なシェアを占めようという戦略だと理解した。同県での実績が豊富な大京と組むのもそのためだろうと読んだ。

 VRそのものについては、とてもよくできている。以下、VRの画像。同社には各階からの眺望が疑似体験できるものも開発してほしい。

「那覇空港」に到着.jpg  「美らSUNビーチ」を散歩.jpg
那覇空港に到着(左)と「美らsunビーチ」を散策

アウトレットモール「あしびなー」.jpg  マリンアクティビティ.jpg
アウトレットモール(左)とオーシャンアクティビティ

 

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