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2016/09/23(金) 00:00

積水ハウス・阿部社長 表参道「ベレオプラス」を絶賛 土地の魅力引き出す提案力光る

投稿者:  牧田司

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店舗・自宅併用賃貸マンション「ベレオプラス」

 積水ハウス・阿部俊則社長兼COOが先の決算説明会で絶賛した渋谷区神宮前の店舗・自宅併用賃貸マンション「ベレオプラス」を見学した。表参道駅から徒歩1分、大通りから1歩入った低中層住宅・店舗などが混在する地域に建つ、敷地面積約177坪の重量鉄骨造3階建て延べ床面積約923㎡だ。表参道の一等地にふさわしい、土地の魅力を最大限に引き出す企画力が光る。阿部社長が絶賛したのもうなずける。

 まずランドプラン。敷地は四角い整形地だが、建物をコの字型に配して、その凹んだ部分に中庭を設け、1階店舗へ誘導するアプローチの役割を果たすのと同時に、住宅部分の採光・通風にも配慮しているのが特徴だ。

 建物外壁には彫の深いシェルテック・コンクリートのほかに大判のタイルを貼りアクセントを持たせている。全体的に陰影の深いシンボリックな外観に仕上げている。

 外構には同社の「5本の樹」計画を盛り込んで環境・景観に配慮。外周は石積みとし、ふんだんに植栽を施している。玄関までのアプローチにも工夫を凝らしている。舗道は緩やかなカーブを描かせ「間」を持たせ、玄関には風除室を設置。エレベータホールも広い。同社が「ホテルライクスタイル」と呼ぶのも納得だ。

 賃貸住宅は1LDK3戸。エネルギーコストをゼロにすることを目標とする「グリーンファースト ゼロ賃貸」の一つで、IHのアイランドキッチン、太陽光発電システム、HEMSを採用。高家賃であるにも関わらず、建物完成前に全戸契約済みになったそうだ。

 阿部社長兼COOは、鉄骨造の課題の一つに「表情」(が乏しいという意味)を挙げたが、この「ベレオプラス」はそれを解消している。

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エントランスアプローチ

◇       ◆     ◇

 同社は先に平成29年1月期第2四半期決算を発表。ほとんどの事業セグメントの利益率の改善が継続していることから、通期の連結業績予想を当初計画から平成28年3月10日に発表した通気予想を売上高2兆円(前期比7.6%増)、営業利益1,750億円(前期比16.9%増)、経常利益1,780億円(前期比10.8%増)、当期純利益1,130億円(前期比34.0%増)にそれぞれ修正、4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

 阿部社長兼COOが「ベレオプラス」を絶賛したのは、業績好調の背景には同社の企画提案力があることをメディアにアピールしたかったからだろう。今度は木造「シャーウッド」で3・4階建てに挑戦してほしい。

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エントランス

 

 

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