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2016/09/23(金) 00:00

大和地所レジデンス 横浜磯子区の第一種低層で大規模マンション 商品企画に力

投稿者:  牧田司

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グランドアプローチ

 大和地所レジデンスが分譲中の「ヴェレーナシティ パレ・ド・シエル」を見学した。京急本線屏風浦駅からグランドアプローチ(敷地入口)まで徒歩8分、横浜市磯子区森6丁目に位置する第一種低層住居専用地域に位置する全240戸の大規模開発で、昨年12月の販売開始から140戸超が契約済みとなり、最終街区の「カルティエ4」(81戸)がこれから分譲される。

 物件は、京急本線屏風浦駅からグランドアプローチ(敷地入口)まで徒歩8分、横浜市磯子区森6丁目に位置する3階建て「カルティエ1」~「カルティエ3」まで3棟と4階建て「カルティエ4」の全240。最終分譲となる「カルティエ4」(81戸)会員エントリー制先着順住戸(45戸)の価格は3,498万~5,898万円。竣工予定は平成30年1月下旬。施工はNB建設。設計・監理はDAN総合設計。

 現地は敷地面積約1.9haのNTTの社宅跡地。従前は道路から比高差にして4層分くらいの坂を迂回しなければならなかったが、新たに敷地隣地を同社が買収して、入居者専用のエレベータを設置し、「徒歩8分」の表示を可能にした。

 植栽計画は日比谷花壇グループの日比谷アメニスが担当。建物は全体で全4棟。住戸商品企画は、雁行設計を一部採用して採光に配慮したほか、奥行き4mのオープンエアリビングバルコニー付き、奥行き3mのオープンエアスペース、ルーフバルコニー、スカイビューテラス付きなどが特徴。

 基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、天然御影石キッチン・洗面カウンター、食洗機、ソフトクローズ機能付き玄関収納など。

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「ヴェレーナシティ パレ・ド・シエル」完成予想図

◇       ◆     ◇

 今年に入って第一種低層住居専用地域の大規模マンションは野村不動産「プラウドシティ阿佐ヶ谷」と東急不動産「ブランズシティ世田谷中町」を見学したが、今回の同社のマンションもなかなかいい物件だ。

 同社の〝十八番〟であるオープンエアリビング、オープンエアスペースなどは低層マンションで一層その良さが生かされる。

 商品企画にも相当力が入っている。敷地入り口に街のシンボルとなる時計塔と入居者専用のエレベータを設置し、入り口部分にキッズルーム、ラウンジ、パーティルーム、バーベキューコーナーなど共用施設を配置したのもそうだが、植栽計画には日比谷花壇グループを採用している。

 設備仕様レベルも高い。御影石はカウンタートップだけでなく袖壁も標準だ。玄関収納のソフトクローズ機能も標準だが、これは最近の建築費高で姿を消しつつあるものだし、スロップシンクも設置している。 

 坪単価200万円強という価格設定もリーズナブルだと思う。全体の質からして、同社が12年前に分譲して圧倒的な人気を呼んだ全戸100㎡超の「レイディアントシティ横濱」を思い出したほどだ。

 一つ残念なのは敷地全体ののり面をほとんどコンクリで覆っていることだ。植栽を施せば管理費は年間で数百万円規模に膨れ上がりそうなので止めたと思われるが、四季の草花を咲かせれば素晴らしい景観になるはずだが…。

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「カルティエ3」バルコニー

 

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