フージャースホールディングスは9月28日、コンパクトマンションに特化した常設の銀座レジデンスギャラリーを公開するとともに、関係者向けにプロジェクト発表会を行った。
マンションギャラリーは、中央区銀座2-6-4竹中銀座ビルディング3Fで、店舗面積は約120㎡、モデルルームは約40㎡。マンションブランドは「Duo Veel(デュオヴェール)」。年収500万円でも手が届く価格帯なのが特徴。
同社は、単身者やDINKSをターゲットにしたコンパクトマンション事業を事業の柱の一つとして位置づけ、5年後には全体の売上高1,000億円のうち100億円を目指す。
すでに数物件の仕入れが済んでおり、「デュオヴェール渋谷初台」(18戸、坪単価390万円)をはじめ、「飯田橋」(28戸)「田原町」(47戸)「学芸大学」(36戸)「秋葉原」(未定)などで分譲する。
説明会で挨拶した同社企画開発部長・須藤幸弘氏は、「専有面積250坪程度、敷地60坪/容積400%が一つの目安で、借地権付きでもOK。ぜひとも当社に土地情報を提供してください」と、関係者に呼び掛けた。
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コンパクトマンションは、バブル崩壊後の平成7、8年ころからブームとなり、大手・中小が入り乱れて販売合戦を展開。同社も10数年前、「デュオ ヒルズ御殿山」(32戸)などを供給したことがある。
その後、乱立状態からやや下火になり、リーマン・ショックで多くのプレーヤーが戦線を離脱したり、破たんしたりしたため一部のデベロッパーの独壇場となっていた。しかし、都心部での価格上昇が顕著になってきた現在、再び過熱状態になりつつある。
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常設のレジデンスギャラリーは東京メトロ銀座線銀座駅の8番出口を降りてすぐ。中央通りに面しており、「ミュウ ミュウ」「ダンヒル」「ティファニー」「ブルガリ」「シャネル」「フェンディ」「ルイ・ブィトン」「洋服の青山」などのブランドが軒を連ねる一角だ。
常設モデルルームはよくできている。約40㎡を確保、玄関収納はブーツが入るようにし、ウォークインクローゼットも広めで、ゆったりくつろげるソファベッドを設置。
ギャラリーの賃料は丸の内の2倍くらいするそうだ。