三菱地所レジデンスが今秋末にも千代田区丸の内にコンパクトマンションの常設モデルルームをオープンする。
同社は今年の5月、コンパクト系の間取り(ワンルームや1LDK)を中心としたマンションの1戸単位からの分譲事業で、マンションへの投資・運用や、自己居住またはセカンドハウス向けとして年間200戸~300戸程度を供給していくと発表した。
同時に会員募集を開始するとともにセミナーを実施してきた。ほとんどが満席状態で、でこれまで約300組の集客があるという。分譲するのは千代田区、港区、渋谷区、品川区などの都心部。
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大手デベロッパーでコンパクトマンションを継続して分譲してきたのは三井不動産レジデンシャルくらいで、同社の参入が注目されている。
同社が予定している供給エリアは坪単価が最低でも300万円、高いところは400万円をはるかに突破してくる。千代田区などは500万円でも難しいのではないか。実需のニーズは高いが、10坪(33㎡)で5,000万円にもなる。単身者の取得限界を超えつつある。投資の場合でも、表面利回りはせいぜい5%、実質利回りは2~3%くらいだろう。
高単価のコンパクトマンションでは、先にモリモトが分譲した坪単価440~450万円の「下北沢」は全32戸が即日完売した。同社のコンパクトはどのような商品企画なのだろう。