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2016/11/08(火) 00:00

首都圏第1弾「シエリア湘南辻堂」第1~3期1次199戸が登録完売 関電不動産開発

投稿者:  牧田司

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「シエリア湘南辻堂」完成予想図 

 販売好調の関電不動産開発(事業比率60%)、野村不動産(同20%)、パナホーム(同20%)の3社JVマンション「シエリア湘南辻堂」を見学した。辻堂駅から徒歩4分の商・住複合開発の全352戸の規模で、7月の第1期販売から11月の第3期1次まで199戸が登録完売。坪単価220万円強の割安単価も人気の要因だ。

 物件は、JR東海道本線辻堂駅西口から徒歩4 分、茅ヶ崎都市計画事業赤松町地区土地区画整理事業内1 街区に位置する10階建て全352戸。専有面積は68.34~91.68㎡、今週末に分譲される第3期2次(11戸)の最多価格帯は4,800万円台。坪単価は220万円強。設計・監理はIAO竹田設計。施工は三井住友建設。販売代理は住商建物、野村不動産アーバンネット、ライフステージ。竣工予定は平成29年12月下旬。

 現地は、元パナソニックの関連会社の工場跡地。用途地域は工業専用地域だったが、用地を取得した関電不動産開発(前MID都市開発)が個人施行による土地区画整理事業を行い、第一種住居地域に用途変更した結果、マンション、サ高住、商業施設などの建設が可能になった。全体の開発面積は約25,000㎡。マンションのほかサ高住(東京建物の予定)と商業施設が予定されている。

 マンションは全4棟構成で、保育施設、キッズルーム、ライブラリー、ゲストルーム、パーティールームなどからなる別棟(ゲートハウス)か併設される。

 住戸プランはオール電化、エコキュート、ディスポーザー、食洗機が標準装備。これまで主に分譲されてきた南西向きA、B棟と東向きC棟は74~75㎡が中心で、これから主に販売される東向き中庭に面したD棟は70㎡台の3LDKが中心。

 販売を担当する住商建物の不動産営業本部東京住宅販売部第二グループ長・中嶋直樹氏は、「パナソニック系のMID都市開発が相対取引で用地を取得し、区画整理事業として工業専用地域の規制を外してできた事業。お盆明けから地元居住者だけでなく中広域からも集客できるようになってきた。戸塚当たりでも坪単価は300万円を突破しており、価格の安さが評価されている。まだ153戸もあるが、D棟はより価格が安くなるので期待できる」と話した。

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「シエリア湘南辻堂」ラウンジ

◇       ◆     ◇

 関電不動産は名前だけは知っていたが、関電不動産開発を全く知らなかった。どのような会社だろうと思っていたが、今年4月、関電不動産とMID都市開発(前松下興産)が合併して関電不動産開発が誕生したことを知ってその謎が解けた。

 ご存じのように東京電力(東電不動産)は不動産の売却を進めており、不動産業から撤退しつつあるが、その代わりに関電不動産開発が首都圏での攻勢を強める戦略なのだろう。今回のマンションが首都圏での第1弾で、「シエリア」は同社の新ブランド(NTT都市開発の「ウエリス」、東レ建設の「シャリエ」と少し似ている)。今回の売主3社は現在開発中の複合タウン「日吉・綱島」でもタッグを組む。

 関西企業では近鉄不動産、阪急不動産、京阪電鉄不動産などが首都圏での攻勢を強めており、今回の関電不動産開発も加わった。首都圏の電鉄会社(系)もマンション事業に力を入れており、大手デベロッパーの寡占化に割って入ろうとしている。面白い展開になるはずだ。

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モデルルーム

◇       ◆     ◇

 モデルルームのある建物は、大京と一条工務店が共同で分譲して人気になった「ライオンズ一条レジデンス湘南C-X」と同じ建物だった。当時の記事を読み返したら、坪単価は225万円だった。単価は今回のほうがまだ安い。人気になるのも当然か。第一次取得層の子育て世代と後背地の戸建て居住者の需要も取り込んでいるようだ。

 シアターがまたよくできていた。かわいい中学生くらいの女の子が辻堂周辺を自転車で1日散歩するドラマ風仕立てで、地元のカフェ、パン屋、農園、プロのロング・ボーダーが登場した。ここに暮らせばどのような生活ができるかよく表現されていた。モデルルームのインテリアデザイン担当は、いま〝売れっ子〟の鈴木ふじゑ氏だった。

大京「ライオンズ一条レジデンス湘南C-X」 1期100戸が即日完売(2011/11/21)

 

 

 

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