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2016/11/18(金) 00:00

コスモスイニシア 子育てを終えた夫婦向けリノベ「INITIA WiZ(イニシア ウィズ)」

投稿者:  牧田司

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「宮崎台ブラザビル」リビング

 コスモスイニシアは11月18日、子育てを終えた50~60歳代の夫婦ふたり世帯をターゲットにしたリノベーション済マンションの新シリーズ「INITIA WiZ(イニシア ウィズ)」を立ち上げ、3物件のリノベーション工事が完了したのに伴い分譲を開始したと発表した。同日、完成済みの住戸をメディア向けに公開した。

 「INITIA WiZ」は、利便性と環境に恵まれた沿線・駅の徒歩5分以内を目安に物件を選定。"寛ぎ"を実現できる陽当たりを確保した物件を厳選。間取りはふたり暮らしにちょうどいい距離感を実現する間取りとし、リビング・ダイニングには床暖房を設置し、天然木のフローリングを使用する。また、趣味を愉しむための空間や、飾る・見せるを愉しむ収納、なかなか手放せないものをしまえる大型収納を確保する。

 今回、分譲を開始したのは東急田園都市線の「宮前平ガーデンハウス」(駅徒歩2分、全73戸、1995年竣工、専有面積65.50㎡、価格5.380万円)、「宮崎台プラザビル」(駅徒歩1分、全136戸、1981年竣工、専有面積68.33㎡、価格4,980万円)、「梶ヶ谷プラザビル」(駅徒歩3分、全147戸、1982年竣工、専有面積70.04㎡、価格4,480万円)の3物件。

 今後、他の沿線でも展開し、分譲棟内の居住者のリフォーム・リノベーション要望にも応える体制を整える。同社は9月にリノベーションに特化した「&Renovation渋谷青山営業所」を設置しており、リノベーション事業の一層の拡大を図る。

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「宮崎台ブラザビル」

◇       ◆     ◇

 この「INITIA WiZ」シリーズのコンセプトがいい。人気沿線の後背地には分譲価格にして数千万円以上の戸建てに住んでいる高齢者がたくさんいる。ローンも終え、世帯分離で独立する子世帯も多いはずだ。そのような層をターゲットにするのは大正解。同社と大和ハウスが共同で分譲した「高尾」のマンションでも、周辺の戸建て居住者の買い替え・買い増しがたくさんあったことでも証明されている。

 見学したのは「宮前平」と「宮崎台」の2物件。「宮前平」は住友不動産が売主で、築年月からしてバブル崩壊直後の分譲だ。当時のデータは手元にないが分譲単価は坪400万円くらいしたのではないか。二重床にすることで段差の解消を図り、オーク材の挽き板フローリングがよく、ソフトクローズ機能付きの引き戸を多用しているのが特徴。

 ちょっと価格が高い(坪単価271万円)気がするが、解体費用を含めて約800万円の改修費をかけているというからこんなものか。新築なら坪単価は300万円をはるかに突破する立地だ。

 「宮崎台」は竣工からして旧耐震マンションだ。デザインもいかにも昭和50年代に流行した外壁で、レンガ調のタイル、アーチが多用されている。耐震診断は受けていないようだが、当時の売主は東急電鉄で、「宮崎台」だから地盤はしっかりしていそうだ。

 リノベ住戸は、遮熱性に劣り高さも低いサッシ、旧式の玄関ドアそのままだが、内装のデザインは最近の新築物件とそん色ない。壁一面のカウンターラック、ホールの上部収納付きカウンターの提案がいい。リノベ後の坪単価240万円は安いのではないか。

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「宮前平ガーデンハウス」

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「梶ヶ谷ブラザビル」
 


 

 

 

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