モリモトの自由が丘駅圏の億ション「ディアナガーデン自由が丘」が会員優先分譲だけで、しかもモデルルームなしで全14戸のうち11戸が成約となった。
物件は、東急東横線・東急大井町線自由が丘駅から徒歩6分、目黒区自由が丘2丁目の第一種低層住居専用地域(建蔽率60%、容積率150%)に位置する地下1階地上3階建て全14戸。
全14戸のうち11戸は9月から開始した会員優先で分譲済みとなっており、残りは3戸の第一期(戸数未定)の専有面積は107.15~213.04㎡、価格は未定だが坪単価は550万円。販売予定は平成29年1月中旬。竣工予定は平成29年2月中旬。設計・監理はナチュラル設計企画。デザイン監修はアーキサイトメビウス。施工は東亜建設工業。
〝ディアナガーデン〟は同社の最高級ブランドで、バブル崩壊後の1996年(平成8年)竣工の第1弾「ディアナガーデン麻布」(29戸)、1997年(同9年)竣工の第2弾「ディアナガーデン恵比寿」(73戸)から2006年(同18年)竣工の「ディアナガーデン広尾」(108戸)まで5棟が供給されており、今回が6棟目。
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同社に見学をお願いしたら、「モデルルームはありません。9月から会員の中から約100人の方にお勧めしており、これまで11戸が成約済み」という答えが返ってきた。
だから、現地ももちろん観ていない。物件ホームページの今井敦氏の考えを紹介するほかない。
「『DIANA GARDEN』として、これからの邸宅の姿を指し示す提案性をもたすこと。緻密な設計、重厚な造形、素材のディテールなど、邸宅を形成するすべてにこだわりを尽くし、風格を放ちながらも、次代の邸宅像を予感させるモダンさとシャープさを持つ建築美を実現する」とある。
そしてインテリアデザインが南部昌亮氏だ。坪単価550万円は決して安くはないが、最強のコンビが揃って自由が丘の〝ディアナガーデン〟ならさもありなんと思ってしまう。
〝ディアナガーデン〟の第2弾「恵比寿」は、バブル崩壊の影響から中堅デベロッパーがばたばたと倒れる一方で、同社はいち早く〝デザイナーズマンション〟に特化して急回復-というよりバブル崩壊前の同社は数多くある中堅の1社にしか過ぎなかったのだが-しているころで、坪単価は400万円しなかったのではないか。森本浩義社長が自画自賛したのを覚えている。その3年前に竣工した「恵比寿ガーデンプレイス」は坪単価700万円だったが、設備仕様はそれほどでもなかった。
以下は今井氏の最近の作品の一つ