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2017/01/16(月) 16:09

東急不動産 埼玉初の総合病院との一体開発「ブランズ川口元郷」 好調スタート

投稿者:  牧田司

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「ブランズ川口元郷」完成予想図

 東急不動産が分譲中の「ブランズ川口元郷」を見学した。同社が川口駅圏で分譲する16棟目のマンションで、「川口工業総合病院」の建て替えに伴うプロジェクト。総合病院との一体開発は埼玉県初で、高齢者等配慮対策等級の最高等級5を取得したプランも選べる。

 物件は、埼玉高速鉄道川口元郷駅から徒歩5分、埼玉県川口市青木1丁目に位置する19階建て全119戸。専有面積は72.75~94.21㎡、第2期(7戸)の予定価格は4,200万円台~6,500万円台。坪単価は205万円。設計はGA建築設計社。施工は埼玉建興。竣工予定は2018年2月上旬。

 昨年12月から分譲開始し、これまで第1期50戸のうち44戸が成約済み。好調なスタートを切った。

 敷地は、川口工業総合病院が建っていたところで、同病院は隣接する前駐車場に移転し、マンション内に設置する病院関連施設を同病院が保有・運営する。 

 商品企画では、共用部・専有部では住宅性能表示の高齢者等配慮対策等級3を取得しており、さらに専有部ではセレクトプランを選択すれば、高齢者の安全な移動や介助用車いす使用者のサポートを容易にする最高等級5を備えた仕様にすることができる。

 このほか、「埼玉県子育て応援マンション認定制度」を取得している。

 販売を担当している同社マンションギャラリーチーフ・菅谷智氏は、「病院が併設されることについては、救急車の音を気にされる方などネガティブな評価もあるが、総じてポジティブに捉えられている。販売状況としては極めて順調。京浜東北線や都内の価格が上昇していることから、集客は地元川口中心ではあるが、都内中広域へと広がりつつある。シニアの需要も取り込めている」と話している。

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散策路

◇       ◆     ◇

 同社はこれまで川口駅圏で15棟、JVを含め2,000戸以上を供給しているが、この物件は代表的な物件の一つになりそうだ。

 高齢者等配慮対策等級の最高等級5が選べるプランがいい。一般プランでは5.5畳大となっている洋室の部分に洗面室と浴室を設置。洗面室は介助者のサポートが容易にできるように回転スペース1500 Øを確保し、浴室のドアは引き戸を採用。トイレを含む全てのドアは800ミリ以上にしている。

 このように車いす利用を想定したマンションはシニア向けはともかくとしても極めて珍しい。どんどん供給してほしい。

 細かな点では、インブルームが監修した収納提案もなかなかいい。

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モデルルーム

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 面白いやり取りがあった。物件説明を受けたのは菅谷氏で、同社広報マンのT氏と新人と思われる広報マンM氏が同席した。M氏とは初めてお会いするので名刺交換した。北海道生まれの23歳で、とてもかわいかった。

 菅谷氏は、この川口駅圏で約7年間にわたり同社の物件を担当しており、記者が見学した「イーストゲートタワー川口」「サウスゲートタワー川口」「ブランズ川口栄町パークフロント」のほか、「浦和美園」「淵野辺」などのプロジェクトにかかわっている大ベテラン。川口のことは「路地裏まですべて知っている」そうだ。

 そこで、「キューポラはもうなくなったでしょうね」と聞いたら「まだ残っていますよ」ということだったので、意地悪な質問であるのを承知の上でMさんに話を振った。

 「Mさん、キューポラって知っていますか? 吉永小百合さんは? 」「ええ、キュープラなら。吉永小百合さんも名前だけは存じ上げています」「えっ、キュープラ? キュープラって何ですか」

 ここでT広報マンが助け舟。「キュープラは当社のキュープラザ原宿のことです」「なるほど。Mさん、平成生まれだから知らないはずですよね。知っているのはサイロですよね」「…わたし、生まれは北海道でも、育ちは東京ですので…」(サイロも知らないということか)

 昭和は遠くなった。

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モデルルーム

 

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