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2017/02/01(水) 10:25

三井不レジ「流山セントラルパーク」 〝郊外苦戦〟撥ね返し大健闘

投稿者:  牧田司

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「パークホームズ流山セントラルパーク」完成予想図

 三井不動産レジデンシャルが分譲中の「パークホームズ流山セントラルパーク」を見学した。昨年7月に第1期1次110戸を分譲開始してから昨年末までに供給した155戸をすべて完売するなど、苦戦する物件が多い千葉県内では数少ない好調物件の一つだ。

 物件は、つくばエクスプレス流山セントラルパーク駅から徒歩4分、流山市野々下1丁目に位置する14階建て全341戸。2月4日から登録を受け付ける第3期1次(15戸)の専有面積は60.60~90.39㎡、価格は2,828万~4,618万円(最多価格帯3,600万円台)、坪単価は155万円。竣工予定は平成30年1月下旬。施工は長谷工コーポレーション。

 現地は、土地区画整理事業地の一角で、敷地東側は道路を隔てて流山市民総合運動公園・キッコーマンアリーナ(総合体育館)に隣接。流山おおたかの森S・Cへは自転車で約8分。

 建物はL字型で、住戸プランは南向きと東向き。間取りは70㎡台と75㎡台が中心。ゲストルーム、コミュニティサロン、ランドリールームなどのほか保育園が併設される。

 販売を担当する同社千葉支店営業室「パークホームズ流山セントラルパーク」所長・田畑等氏は、「引き渡しは来年の2月。この時期、竣工までに完売のめどが立つマンションは少ないはず。極めて順調に推移している」と話した。

 購入者は流山市、柏市、松戸市居住者で50%、その他千葉県内が10%、都内が20%。「地縁のない人も少なくない」(田畑氏)という。

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モデルルーム

◇       ◆     ◇

 好調な売れ行きに安堵した。隣駅の流山おおたかの森と比べ流山セントラルパーク駅は生活利便施設が乏しく、それが売れ行きにどう影響するか心配だった。それでも、駅に近く森のような公園が隣接地に広がり、しかもマンション内に市の条例により保育園が併設されるので売れるだろうと予測していた。

 予想を上回る売れ行きではあるが、驚いたのは単価の安さだった。一昨年、同社がここでマンションを分譲することを知ったが、その時点の単価予想は坪160~170万円だった。まさか155万円まで抑えるとは夢にも思わなかった。

 考えてみればこの沿線はマンションの供給が多く、価格下げ圧力が高まっている。三郷中央あたりでも坪単価は160万円を切り、柏たなか駅では坪130万円くらいで分譲されている。駅から少し遠いと敬遠される。

 東京駅へ30分圏内の郊外マンションの坪単価がこれほど安く、しかもローン金利はただ同然であるのに、駅から少し離れると見向きもされない今の市場はどこかおかしい。もう価格の問題ではない。デベロッパーの努力ではいかんともしがたい政治の問題だ。働き方、雇用を含め若年層が将来に希望を持てる社会にしないと益々市場はシュリンクする。長谷工総研の調査によると、首都圏マンションの平均専有面積は昨年69.22㎡となり、1996年の69.45㎡以来20年ぶりに70㎡を割った。時代は逆戻りしつつある。

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