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2017/04/12(水) 17:10

大和ハウス 木造強化 最高級のプロジェクト「プレミアムグランウッド」始動

投稿者:  牧田司

 プレミアムグランウッド神戸・芦屋の家.jpg
「プレミアムグランウッド 神戸・芦屋の家」

 大和ハウス工業は4月12日、自然素材をふんだんに使用した最高級の木造フルオーダーの家づくりプロジェクト「プレミアムグランウッド」を2017年4月14日(金)より始動すると発表した。

 「プレミアムグランウッド」は特別チームを立ち上げ、「邸別設計」「邸別デザイン」「邸別施工」を採用。プロジェクトのケーススタディハウスとして、兵庫県芦屋市に「プレミアムグランウッド 神戸・芦屋の家」を完成させ、一般公開するほか、今秋には、東京都世田谷区にもケーススタディハウスをオープンさせる予定。

 「神戸・芦屋の家」では、庭と建物が一体となる「庭屋一如」をデザインコンセプトとし、日常生活で多用する水回りには、内外のブランドを積極的に採用。天井・床は縁甲板など銘木にこだわり、壁面には珪藻土や漆喰壁など自然素材を使用。サッシは特注の木製トリプルガラスサッシを採用し、外壁は庵治石の石積壁としている。

 さらに、屋根の下には屋根の浮遊感を醸し出す「連欄間」を採り入れ、屋根には三州陶器瓦を、軒先には金属葺のシャープなシルエットを演出する「内樋屋根」を採用した。

 基本性能では、木造用のエネルギー吸収型木造制震耐力壁「グランデバイス」を新たに開発し、断熱仕様は業界最高クラスの「オールバリア断熱プレミアム仕様」とし、室温間温度差を軽減する「快適涼暖システム」を採用している。

 「神戸・芦屋の家」は敷地面積291.07㎡、建物は木造軸組工法(グランウッド構法)2階建て延床面積152.50㎡。参考価格は建物・外構含めて9,230万円。初年度の受注目標は51棟。

 発表会に臨んだ執行役員木造住宅推進部長・林直樹氏は「木造は安いものから天井知らずのものまであるが、木造は世界的な気運の高まりもあり、天井知らずの富裕層向けはプレハブでは対応しきれない部分もある。今後はダイワハウス木造ブランドの構築を目指す」と語った。

 同社はまた、2016年度の木造販売棟数約600棟を2017年度には約1,000棟に伸ばし、2020年度には約3,000棟に拡大することを明らかにした。

内外一体デザイン.jpg
内外一体デザイン

◇       ◆     ◇

 木造のよさかせ見直されているのは世界的な潮流で、他のハウスメーカーは富裕層向けの木造に力を入れており、同社もその流れに乗ろうというのは当然だ。

 世田谷にもモデルハウスを建設するというので取材したいが、基本性能や仕様レベルは間違いなくトップレベルになるはずだ。

 木造が面白い展開を見せてきた。木造ファンの記者は大歓迎だ。

夕焼け後のブルーモーメントに行燈の光のように邸宅を照らし出すようす.jpg

連欄間.jpg
「連欄間」
 

 

 

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