ナイスは4月24日、建築家・隈研吾氏が設計した宮城県南三陸町の仮設商店街「伊里前福幸商店街」の移転新築施設「南三陸ハマーレ歌津」が完成、4月23日に街びらきセレモニーを行ったと発表した。
「南三陸ハマーレ歌津」は、東日本大震災の津波により被災した伊里前商店街があった国道45号沿いの5メートル程嵩上げされた海抜約7mの高台造成地約5,200㎡に完成。建物は木造平屋建て延べ床面積約672㎡。
同社グループオリジナルの金物接合を用いた木造軸組工法(パワービルド工法)を採用。来訪者の手に触れる部分にはできるだけ地元の木材を使いたいという隈氏の意向を受け、外壁及び下屋部分のポーチ柱には地元の「南三陸杉」を採用。外壁には、地元の製材事業者、丸平木材が製材した木材が用いられている。
近くには小中学校や防災集団移転団地などがあり、同施設は地域コミュニティーの中核的機能を担いつつ観光交流拠点となる。
同社は、地元建設会社の志津川建設と山庄建設とで組成した「ナイス ・ 志津川 ・ 山庄 特定建設工事共同企業体」の代表として参画したほか、木質化企画や材料調達、構造躯体材のプレカット加工、施工などに携わった。